Kyoko Shimbun 2012.08.01 News

3本脚の「ヤタガラス」を捕獲、神話裏づけ 島根・出雲産大 これは嘘ニュースです

世界で初めて公開されたヤタガラス
 島根県立出雲産業大学農学部は31日、足が3本あるカラスの捕獲に成功したことを発表し、世界で初めて報道陣に公開した。日本神話にも登場するこの3本脚のカラスは「八咫烏(ヤタガラス)」の名で知られており、長らく自然界には存在しないと言われてきた。出雲産大では今後つがいとなるメスのヤタガラスの捕獲を急ぎ、人工繁殖につなげたいとしている。

 オスのヤタガラスを飼育しているのは、農学部の秋鹿大和(あいか・やまと)教授の研究グループ。今年3月、生ゴミ置き場に集まっていたカラスの中に脚が3本の個体がいることに気づいた市の清掃員が同大に持ち込んだ。その後秋鹿教授による遺伝子解析の結果、一般的なカラスとは別種の個体であることが判明。日本神話に登場する3本脚のカラス「ヤタガラス」の可能性が高いと結論づけた。

 ヤタガラスは『古事記』や『日本書紀』に記述が見られる3本脚のカラスで、太陽の化身とされる。特に『日本書紀』では、神武天皇が東征する際、ヤタガラスが熊野国から大和国までの道案内をしたという逸話が有名だ。また現在では日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークにもヤタガラスのイラストが使われている。

 秋鹿教授は今後人工繁殖に向け、メスのヤタガラスの捕獲を計画しているほか、4本脚のカラスを捕獲して普通のカラスとかけ合わせることで人為的に3本脚のカラスを作る方法も検討している。

 ヤタガラスに詳しい京都大学農学部の坂本義太夫教授(ヤタ論)は「私も最近旅行先で3本脚のカラスを見つけたが、そこは3本脚のイヌ、ネズミ、バッタなど、3本脚の動物があまりに普通に生息していたので、珍しさすら感じなかった。どこに旅行に行ったかは言えない」と述べた。

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