この週末は生活単元学習と自立活動の歴史を見合わせてみたり、ICFの書籍を改めて紐解いてみたりしていました。
「教科教育は突き詰めれば突き詰めるほど、高度に分化していくが、生活中心教育は突き詰めれば突き詰めるほど生活の豊かさの追求に迫る」
「自立とは主体的に自己の力を可能な限り発揮し、よりよく生きていこうとすること」
など、大切な理念に改めて触れることができました。
また、改めて子どものありのままを愛することの大切さと、子ども自身が自己決定を繰り返す中で精神的に自立していくことを支えるということ、が私の請け負っていることなのだ…と感じました。
アレもできるといい、コレもできてほしい…。そう思うこと自体は悪くないのですが、それは行きすぎると、
「あなたがなるべきは、『今のあなたではない』、私(支援者)が考える所のもっとすばらしいあなたなのだ」
ということになってしまいます。子どもの今の姿を否定することから始まる価値観の押しつけが「教育」であってはいけないな…と思います。
子どもが自ら目標をもち、それに向かって自己決定をし、その道筋では首尾良くやり遂げる中でたくさんの学びが得られるようにできる状況づくりを行い、精神的に自立していくことを支えていく。そんなことが私が特別支援学校の先生という職業をする中で請け負っていることなのかな…と思います。
子どもの将来の不安を全て先回りしていくことは決して良いことではありません(巷は先々のことは早め早めに!という情報であふれかえっていますが…)。まずは今、目の前の子どもを愛して、その上で、子どもが自己決定すること、自己決定したことを支えていくことが大切だと思いますし、例え、その途中で失敗したとしても、それは子どもの価値とは無関係なことなのだ、と思います。
無数にたゆたう人生の可能性の中からキラリと光る物を、子どもが自ら探し出し、その憧れに向かう一筋の矢となることを支える存在であれると良いな…と思います。
担任をさせてもらっている子どもたちにとっても。我が子にとっても。
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この記事へのコメント
むーに
いつも桑ぴょん先生の記事で学ばせてもらっています。
これからも更新楽しみにしております。