初心者のPC購入!選び方のポイントと注意点は?
- パソコンの買い方入門
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『あなたに合ったパソコンを賢く選んでみよう』(最終更新:2018年10月)
これまで使い続けてきたパソコンを新しく買い替えることにしました。
でも、パソコンは頻繁に買い替えるものではないので、いざ買うとなるとどのように選べばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。私も決めるまでに結構悩みました…。
そこで、これを機にパソコンの選び方と買い方について整理してみたいと思います。パソコンにあまり詳しくないという方でも、理解しやすいようにわかりやすく書いてみました。
少し長いですが、最後まで読んでいただければ一通りの流れが把握できると思うので、あなたに合った理想のパソコンを選びやすくなると思います。納得できるパソコンを選ぶための参考にしてみてください。
一口にパソコンと言ってもいろいろな種類があるので、まずは「あなたにとってどのパソコンが合っているのか」を絞り込む必要があります。
このときにいくつかポイントを押さえておくと、スムーズに目的のパソコンにたどり着けるので効率的に選べるようになると思います。そのポイントが以下の4つです。
1.パソコンの種類を選ぶ
2.OSを選ぶ
3.メーカーを選ぶ
4.スペック構成を考える
人によって買い方は様々ですが、基本的にこのような手順で考えると選びやすいと思います。では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
パソコンはいくつかの種類に分類されます。まず、デスクトップ型とノート型の2つに分かれて、そこからさらに細かく分類されていきます。
たとえば、ノートパソコンであれば、「机に据え置きで使うのか?」「外に持ち出すことが多いのか?」で選ぶべき種類が変わってきます。
当然、性能も金額も大きく変わってくるので、きちんと把握しておかなければなりません。詳しくは、「ノートパソコンとデスクトップの違いとは?」の記事でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
OSとは、オペレーティングシステム(Operating System)と呼ばれるソフトウェアのことです。「Windows」や「Mac」などのソフトウェアがこれにあたり、パソコンを動かす土台の役割を果たします。
一般的にはこれら2つのうちからどちらか一つを選ぶことになりますが、それぞれのメリットとデメリットをきちんと把握して選んでおくと失敗も少ないと思います。これについては、「OSとは何か?WindowsとMacのどちらを選ぶべき?」で詳しくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
どこの企業が作っている製品なのかを考えることも重要なポイントです。
メーカーごとに特徴があるので、製品の強みやラインナップも大きく変わってきます。詳しくは、「各メーカーの違いと選び方は?」で詳しくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
スペック構成は、パソコンを選ぶ際に最も重要となるポイントです。どのようなスペック(性能)のものを購入するかで、使い勝手も価格も大きく変わってきます。
できれば失敗のないように選びたいものですが、パソコンについて詳しくないと諦めがちになってしまう部分でもあります。
そこで、初心者の方でも理解しやすいように わかりやすくまとめました。あなたの使い方に合ったスペックを考えるのにきっと役立つと思います。詳しくは、「スペック(性能)の見方を初心者にもわかりやすく解説」でまとめましたので、こちらを参考にしてください。
パソコンの選び方については、上記の4つの点を押さえて選んでいくと効率的に納得のいくものを選びやすくなると思います。
でも、具体的にどのように考えて選んでいけばいいのかがわからない方も多いと思います。
そこで、今回私が購入した際に、どのように判断して選んでいったのかを以下に簡単にまとめてみました。購入までの流れや考え方を参考に、自分なりにアレンジして楽しく購入してみてください。
まず最初に考えるべきことは、「あなたがパソコンを購入したら何をするのか?」という点です。これでだいぶ絞り込むことができます。
もしかしたら、「せっかく買い替えるのなら高性能のものを選びたい!」と思われるかもしれません。
しかし、ウェブ検索やメール、WordやExcelを使った文書作成など、ごく一般的な使い方をするのであれば、高性能のパソコンを買っても宝の持ち腐れになってしまいもったいないと思います。なぜだかわかりますか?
その性能を十分に引出して使うことが少ないからです。
わかりやすく車に例えると、近所のスーパーに買い物に行く目的で車を選んでいるのに、わざわざ高級スポーツカーを買うようなものです。
時速300kmを出せるスポーツカーを購入しても、近所へ買い物に行くのには必要のない性能ですよね。同様にパソコンでも同じことが言えるわけです。
高性能のパソコンを選んでも、備わっている性能を十分に引き出さないような使い方しかしないのであれば、高いお金を出して買うのはもったいないと思います。
なので、まずは「どのような使い方をするのか」を書きだしてみるのがポイントです。ちなみに私の場合は、
◆インターネット検索
◆メールのチェック
◆FacebookやTwitterなどSNSのチェック
◆仕事で使う資料などの文書作成
◆趣味の映画をパソコンで鑑賞
◆YouTubeやDVD・Blu-rayなどで動画を楽しむ
◆ブログ作成
◆Webサイト製作のソフトを複数使う(画像編集など)
といった感じです。ごく一般的な使い方をしているので、この使い方を基準にパソコンを選んでみたいと思います。
一方、あなたが「高画質の動画や画像の編集」をしたり、「3Dを使ったゲーム」をしたりするのであれば、高性能のパソコンを選んだ方が快適に使えると思います。
とはいっても、グラフィックボードなどの性能を考慮しながら絞り込んでいくのは結構骨の折れる作業です。
そこで、こうした人向けに高性能パソコンも扱っているメーカーを選ぶと良いかもしれません。たとえば以下のようなところですね。(※リンク先はAmazon)
◆DELL(米国)
◆HP(米国)
◆マウスコンピューター(日本)
◆MSI(台湾)
◆ASUS(台湾)
◆Acer(台湾)
◆Lenovo(中国)
個人的にはDELLがお気に入りなのですが、詳しく知りたい方は「DELLパソコンの特徴は?」の記事を参考にしてください。
また、一般的な使い方をする人でも、より綺麗な映像と音で動画やDVDなどを楽しみたい人もいると思います。この場合は、Dynabookか富士通のパソコンを選ばれると良いかもしれません。
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下)
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
Dynabookは、東芝が開発したパソコンなのですが、東芝は液晶テレビの「REGZA」を開発した企業でもあります。そのため、映像の美しさはもちろん高音質スピーカーも搭載しており、昔から映画や音楽などもこれひとつで快適に楽しめるのが魅力です。2014年からは「HDMI 4K出力対応」の製品も発売されているので、音と映像の美しさを求めるのであればこちらを選択肢に入れておくと良いかもしれません。(※東芝のPC事業は2018年からシャープ傘下になりました。)
一方、デスクトップで選ぶなら、富士通のESPRIMO FHシリーズは選択肢に入れておきたい製品です。Full HD液晶に加え、Pioneer製のスピーカーを搭載。圧倒的な音響と映像を楽しめるのが特徴です。最新モデルは27型の大画面に加え、大型スピーカーを搭載しているので、生の舞台を観ているような臨場感を味わえます。他のどのメーカーを探しても、ここまでこだわりを感じさせる製品は見られないので、比較する際は必ず選択肢に入れておきたい製品です。ちなみにノートPCで音と映像にこだわった製品を選びたいときは、AHシリーズを確認してみましょう。
音と映像を重視して選ぶのであれば、上記2つのメーカーを選択肢に入れておくと良いかもしれません。もちろん、他のメーカーも最高のパフォーマンスを発揮する製品を市場に投入していますから、一緒に比較されることをお勧めします。(メーカーの一覧は記事の下で紹介します。)
では次に、デスクトップPCとノートパソコンの選び方について見ていきましょう。
私はこれまでノートパソコンを使い続けてきたのですが、そんなに持ち歩いたり移動させることもなかったので、今回はデスクトップの購入を考えていました。
デスクトップを選んだ主な理由は2つです。
一つは、画面は大きい方が作業がしやすいということ。二つ目は、同じ価格でもノートパソコンよりも高性能のものが買えるので、より快適に使えるからです。(※ノートPCは狭い空間に部品を詰め込むので、同性能だと価格が上がります。)
でも、この他にどんなメリットとデメリットがあるのか気になる方もいると思うので、以下に簡単にまとめます。
◆画面が大きい
◆モニターと本体を好みに合わせて選べる
◆キーボードを好みのものに変えられる
◆ノートPCと同じ価格帯で高性能のものが買える
◆熱を逃しやすいので故障のリスクが下がる
◆排熱処理に優れているので負荷が少ない
◆購入後も必要な機能を追加しやすい
◆常設スペースを確保しなければならない
◆バッテリーがないので停電のときに困る
◆持ち運びができる(外出先でも使える)
◆置き場所に困らない(ソファーやベッドでも使える)
◆たくさんのスペースを必要としない
◆バッテリーがあるので停電時もいきなりダウンしない
◆狭いところに部品を詰め込むので熱がこもりやすい
◆デスクトップと同価格でも性能が下がる
◆画面が小さい
簡単に比較するとこんな感じです。
デスクトップPCでも、本体とディスプレイが一体になった製品もあるので、必要に合わせてこうしたものを選べばあまりスペースを必要としませんし、コードなどもスッキリすると思います。先ほど紹介した富士通のESPRIMO FHシリーズがこのタイプにあたります。(Amazon:富士通)
一方、持ち歩くことが多かったり、外出先でも使ったりするのであれば、ノートパソコンを選んだ方が良いでしょう。
もし職場や取引先、あるいは学校などへ頻繁に持ち出すのであれば、持ち運びに特化したモバイルノートPCやタブレットPCも一緒に検討されることをお勧めします。(ノートパソコンとデスクトップの違いとは?)
軽量化が図られていて、バッテリーも長時間使用できる仕様になっているので、外出の際もストレスがありません。特に軽量化で優れている製品を出しているのは以下のメーカーですね。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆NEC(PC事業はLenovo傘下)
NECは、徹底的に軽量化が図られた世界最軽量モバイルPCを扱っています。ボディもスリムなので鞄の中でも場所を取りませんし、タブレットモードで使える製品であれば使い方は自由自在です。圧迫などを想定した加圧試験もクリアしていますし、長時間に耐えられるバッテリーも搭載しているので外出先でも安心して使えます。比較的安く購入できるのも助かりますね。
富士通は、UHシリーズという製品を市場に投入しています。13.3型のモバイルノートパソコンの分野ではNECと世界最軽量を競い合っていて、2017年前半にも数日で順位が入れ替わるほどの熾烈な競争が繰り広げられています。拡張性が高く、堅牢性にも優れており、使いやすい仕様になっているので選択肢に入れておきたい製品です。
軽量化で特に優れていると感じるのはこの2つのメーカーですが、他のメーカーからも優れた製品が出ているので一緒に比較してみましょう。
一方、頻繁に持ち歩くことがないのであれば、モバイルノートPCやタブレットPCにこだわらず、一般的な据え置き型のノートパソコンを選ばれることをお勧めします。
なぜなら、持ち歩きに適した製品というのは、軽量化や堅牢性に加え、外出先での長時間使用を実現させなければならないので、そのぶん購入費用も高くなってしまうからです。
なので、こうした機能を必要としていないのであれば、通常のノートパソコンを選んだ方が費用を抑えられますし、浮いた費用をCPUやメモリに回せば、より快適に使える性能のものを購入できるようにもなります。
しかし、持ち歩くことが多いのであれば、多少費用がかかっても軽量化されたものを選ぶべきです。
一般的なノートパソコンの質量は約2~4kgあるのですが、これは水の入った2リットルのペットボトルを1~2本持ち歩くようなものなので結構な体力を消耗します。
真夏の暑い時期に重いパソコンを汗だくになって持ち歩き、取引先のオフィスへ着いた頃には体力を消耗しきって商談どころではない…ということでは、いくら安くでパソコンを購入できたとしても賢い選択ができたとは言えません。
前述の車の例をもとに考えれば、ここで求められる仕様は「軽量化」ですね。
また、通常のノートパソコンは、バッテリーの消耗が激しいので頻繁に充電しなければなりません。これでは無駄な時間が生じて仕事にも支障が出てしまいますから、効率を優先させたければ「長時間使用できる」ものでなければなりません。
さらに、バッグにいろいろなものをたくさん詰め込むのであれば、圧力でパソコンが壊れてしまうかもしれません。安心を優先させたければ「圧迫に耐えられる」製品を求めるべきです。
「あなたがパソコンを使って何をするのか?」「それをするのに必要な機能や性能は何か?」といった点を考慮し、必要なものに関しては多少費用がかかっても積極的に取り入れていくべきだと思います。
なぜなら、その方が快適に、安心して、かつ効率よく目的を達成できるようになるからです。こうした点にも注意して選んでみるといいかもしれません。
では次に、メーカーを選んでみましょう。
何を重視するのかによって選ぶべきメーカーも変わってきますが、一般的には以下のような点を考慮して選ぶことが多いです。
◆価格を重視する
◆サポートを重視する
◆生産国を重視する
もし、価格を重視するのであれば以下のメーカーが最適だと思います。
◆マウスコンピューター(日本)
◆DELL(米国)
◆HP(米国)
◆MSI(台湾)
◆ASUS(台湾)
◆Acer(台湾)
◆Lenovo(中国)
日本企業で比較的安価なメーカーはマウスコンピューターです。
あとは海外メーカーが中心になりますが、サポートなどを含めて考えると個人的にはDELLやHPが無難だと考えています。以前は、私もDELLを愛用していて、このブログでもその時の感想と購入する際の注意点などを書いているので、よかったら参考にしてください。(DELLパソコンの評判!購入する際の注意点)
HPは価格が安いのはもちろん、デザイン性も優れているのが特徴です。日本ではあまり耳にしないメーカーかもしれませんが、世界シェアはトップクラスを誇るパソコン業界の雄として知られています。
一方、初心者向けのサポートを重視して選ぶのであれば、以下のメーカーが最適だと思います。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆NEC(PC事業はLenovo傘下)
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下)
初心者に配慮したサポートで定評のあるメーカーはこの3社ですね。初めてパソコンを使う人にとってはありがたいサポートが用意されていますが、パソコンにある程度慣れている人には少し過剰に思えてしまうかもしれません。
基本的に大手メーカーであれば、サポートに関してはそれほど気にされる必要はないと思います。
一方、今までパソコンを一度も使ったことがなくて不安だ…、というのであれば上記のメーカーは選択肢に入れておきたいところです。
次は、生産国についてです。
私はこれまでパソコンを購入する際は「価格」を重視して選んできましたが、今回は経験を増やす意味でも「生産国」を重視して選んでみました。
とはいっても、全ての部品を国内で製造して組立てまで行っているメーカーは今のところはないようです。
これは全てのメーカーに共通して言えることですが、内蔵されている部品の多くは生産コストを抑えるために海外の工場で作られたものが用いられています。そのため、純国産のパソコンを購入することは困難なわけです。
また、パソコンで使われる部品は世界各国(米国・日本・欧州・中国・台湾・韓国・東南アジア諸国など)で製造されているのですが、各メーカーはそれらを組み立てて販売しているので、個人的には国内生産であろうと海外生産であろうと大差はないと考えています。
グローバル化により生産拠点の国際分散が進んだいま、製品の良し悪しを左右するのは生産国ではなく、メーカーがどのような品質基準に基づいて設計や開発を行っているのかという点だと思います。
先に述べたように、今回私は経験を増やすために生産国を重視して選びましたが、生産国を重視することが大切ということではありません。この点は注意してください。
本来は、生産国を気にするよりもむしろ「名だたる大手メーカーの製品であるか」という点を気にした方がいいと思います。
なぜなら、万が一部品や製品そのものに問題があった場合、大手メーカーの製品であれば利用者数も多いので問題が発覚しやすいですし、発覚した際もインターネットやニュースで情報が得やすいといったメリットがあるからです。
また、メーカー側も企業価値を損なうようなことは避けようと努力するはずですから、こうした緊張状態を強いられるような環境にあればあるほど、問題の発生を未然に防いだり、発覚後も迅速に対応するといったことが期待できます。
特に世界中で普及している製品であれば、日本の消費者よりもさらに厳しい対応を求める人達もいるわけですから、この傾向は強くなるはずです。これはAppleの事例を見るとわかりやすいと思います。
2017年末、iPhoneに搭載されているiOSのアップデートで、バッテリーの劣化時に端末が急にシャットダウンすることを防ぐため、意図的なパフォーマンスの低下が起きることが発覚しました。
これは世界各国で問題視されましたが、これによりAppleは2018年末までバッテリーを無償交換もしくは保証対象外の機種においても通常の交換費用の半額以下で行うという対応を迫られました。これによりパフォーマンスの変化に気づかなかった人達も恩恵を受けることができたわけです。
こうした点を考慮すると、生産国を重視するよりもむしろ企業規模や世界シェア、ブランド、企業の国籍(どこの国の企業か? その国の国民が持つ一般的な価値観は?)、企業倫理(消費者や社会からの信頼に応えるような企業であるか?)といった点を重視することの方が意味があると思います。(※ちなみにAppleのiPhoneは中国の工場で生産されています。)(Amazonなら品揃えも豊富:Apple)
もし信頼できる製品を価格を抑えて購入されたいのであれば、生産国よりもむしろ上記の点を考慮してメーカーを選ぶようにした方が納得のいく買い方ができると思います。
たとえば、米国企業でプライバシーを重視することでも有名なAppleは言うまでもなく、同じく米国企業で世界シェアもトップクラスのHP、そしてHPに匹敵するほどの高い世界シェアを有したDELLなどがこれにあたります。
◆Apple(米国)
◆HP(米国)
◆DELL(米国)
これらのメーカーは、生産費用の安い中国などの海外工場で組み立てを行っています。
それに追随する形で中国の工場で生産するメーカーも増えてきているのですが、あえて日本国内の工場で製造している日本メーカーもあります。なかでも国内生産に力を入れているのが以下のメーカーです。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆パナソニック(日本)
◆エプソン(日本)
◆マウスコンピューター(日本)
富士通は、パソコンの開発・設計から製造まで全てを国内で実施する「Made in JAPAN」にこだわった企業です。島根富士通では、ノートパソコンのマザーボードを含めた開発・製造からサポートまでを国内一貫体制で行っています。デスクトップは、福島県伊達市にある富士通アイソテックで生産をしているようです。(※2017年11月、富士通のパソコン事業が中国のパソコン大手レノボグループの傘下に入るとの発表がありました。詳しくは「富士通パソコンの特徴」を参照。)
パナソニックは、レッツノートのマザーボードを含めた生産から組み立てまでを、神戸工場で一貫して行っている「Made in 神戸」にこだわった企業です。数あるパソコンの中でも軽量化と堅牢性を重視した構造になっているので、働き方改革によりモバイルワークが進むこれからの時代には最適の製品だと思います。
エプソンは、プリンターのイメージが強くてパソコンを扱っていることはあまり知られていないと思いますが、こちらも国内生産を行っている企業です。生産は長野県安曇野市の工場でデスクトップを、下伊那郡の工場でノートパソコンを生産しています。部品の一貫生産は行っていないようです。スピード生産を行なっているのが特徴で、納品までの時間も短く、全製品を注文から最短2日で納品してくれます。
マウスコンピューターは、DELLと同様、BTOを主たる販売方法とするパソコンメーカーです。年間売上高が数兆円規模のデルに比べると規模は小さく、国内シェアも他のメーカーに比べるとまだ小さいのですが、乃木坂46を起用したCMで認知を高めたので名前は知っているという方も多いかもしれません。生産は長野県飯山市の工場と、須坂市にある協力工場で行っているようですが、部品の一貫生産は行っていないようです。「日本品質」と「高コストパフォーマンスを兼ね備えた製品」を送り出す、という基本方針のもとに製品を開発しており、安価な価格帯の製品からクリエイターPCやゲーミングPCなど高性能なものまで幅広く用意されているのが特徴です。
以上、私は数あるパソコンメーカーの中から、これらの企業に絞り込んでみました。この中からかなり悩んで選んだ結果、今回は富士通に決めました。(※購入したのはレノボの傘下に入る前です。)
理由は日本企業であるということと、初心者向けのサポートが用意されていること、そして価格が私の求めているものと一致していたからです。
届いたパソコンのラベルにはハッキリと「Made in JAPAN」の文字が刻まれているのも嬉しかったですね。
長かったですがこんな感じで考えて選んでみました。
これは私の考えをもとにした選び方なので、人それぞれ選び方は異なると思います。価値観も違うので、どれが良いということは一概には言えません。あなたなりのパソコンの選び方を見つけてみてください。きっと購入の過程も楽しくなると思います。
それと、一般的な使い方をされる方のために、一つの目安としてパソコンのスペックを以下に紹介します。
パソコンに詳しくない方だと、上記の内容を読んでも何のことだかよくわからないかもしれません。
でも、大丈夫です。
先ほど上で紹介した、「スペック(性能)の見方を初心者にもわかりやすく解説」の記事を一通り読まれたら、これが何を意味するのか理解できるようになります。初心者の方でも簡単に理解できるように書いてみましたので、是非読んでみてください。
一般的な使い方をされるのであれば、上記のCPU・メモリ・容量であれば快適に使えると思います。高性能すぎるというわけでもないので無駄もありませんし、その分価格も抑えられます。
家庭でインターネットやメール、SNS、動画閲覧などをストレス無く楽しみたい方はもちろん、Officeを使って家計簿を作成したり、仕事用のPCとして使いたいという時は、これらくいの性能のものを選ばれると良いかもしれません。
初めて購入される方も、買い替えを検討されている方も、ほどよいスペックと価格を考慮される際は一つの参考にしていただければと思います。
最後にメーカーの一覧を記載します。(リンク先はAmazon) また、各メーカーの沿革や製品についてはWikipediaで情報が整理されているので、こちらを読まれると効率よく把握できると思います。(下記リストの[Wikipedia]を参照)
◆Apple(米国) [Wikipedia]
◆DELL(米国) [Wikipedia]
◆HP(米国) [Wikipedia]
◆マイクロソフト(米国) [Wikipedia]
◆マウスコンピューター(日本) [Wikipedia]
◆MSI(台湾) [Wikipedia]
◆ASUS(台湾) [Wikipedia]
◆Acer(台湾) [Wikipedia]
◆Lenovo(中国) [Wikipedia]
◆富士通(PC事業はLenovo傘下) [Wikipedia]
◆NEC(PC事業はLenovo傘下) [Wikipedia]
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下) [Wikipedia]
◆VAIO(日本) [Wikipedia]
◆パナソニック(日本) [Wikipedia]
◆エプソン(日本) [Wikipedia]
パソコンの選び方と注意点についてはこんな感じです。ひとくちにパソコンと言ってもその種類は様々です。選択肢も豊富なので、あなたの目的に合ったパソコンを楽しみながら選んでみると、より良い時間が過ごせると思います。参考にしてください。
これまで使い続けてきたパソコンを新しく買い替えることにしました。
でも、パソコンは頻繁に買い替えるものではないので、いざ買うとなるとどのように選べばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。私も決めるまでに結構悩みました…。
そこで、これを機にパソコンの選び方と買い方について整理してみたいと思います。パソコンにあまり詳しくないという方でも、理解しやすいようにわかりやすく書いてみました。
少し長いですが、最後まで読んでいただければ一通りの流れが把握できると思うので、あなたに合った理想のパソコンを選びやすくなると思います。納得できるパソコンを選ぶための参考にしてみてください。
どうやってパソコンを選んだらいいのか?
一口にパソコンと言ってもいろいろな種類があるので、まずは「あなたにとってどのパソコンが合っているのか」を絞り込む必要があります。
このときにいくつかポイントを押さえておくと、スムーズに目的のパソコンにたどり着けるので効率的に選べるようになると思います。そのポイントが以下の4つです。
1.パソコンの種類を選ぶ
2.OSを選ぶ
3.メーカーを選ぶ
4.スペック構成を考える
人によって買い方は様々ですが、基本的にこのような手順で考えると選びやすいと思います。では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.パソコンの種類を選ぶ
パソコンはいくつかの種類に分類されます。まず、デスクトップ型とノート型の2つに分かれて、そこからさらに細かく分類されていきます。
たとえば、ノートパソコンであれば、「机に据え置きで使うのか?」「外に持ち出すことが多いのか?」で選ぶべき種類が変わってきます。
当然、性能も金額も大きく変わってくるので、きちんと把握しておかなければなりません。詳しくは、「ノートパソコンとデスクトップの違いとは?」の記事でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
2.OSを選ぶ
OSとは、オペレーティングシステム(Operating System)と呼ばれるソフトウェアのことです。「Windows」や「Mac」などのソフトウェアがこれにあたり、パソコンを動かす土台の役割を果たします。
一般的にはこれら2つのうちからどちらか一つを選ぶことになりますが、それぞれのメリットとデメリットをきちんと把握して選んでおくと失敗も少ないと思います。これについては、「OSとは何か?WindowsとMacのどちらを選ぶべき?」で詳しくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
3.メーカーを選ぶ
どこの企業が作っている製品なのかを考えることも重要なポイントです。
メーカーごとに特徴があるので、製品の強みやラインナップも大きく変わってきます。詳しくは、「各メーカーの違いと選び方は?」で詳しくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
4.スペック構成を考える
スペック構成は、パソコンを選ぶ際に最も重要となるポイントです。どのようなスペック(性能)のものを購入するかで、使い勝手も価格も大きく変わってきます。
できれば失敗のないように選びたいものですが、パソコンについて詳しくないと諦めがちになってしまう部分でもあります。
そこで、初心者の方でも理解しやすいように わかりやすくまとめました。あなたの使い方に合ったスペックを考えるのにきっと役立つと思います。詳しくは、「スペック(性能)の見方を初心者にもわかりやすく解説」でまとめましたので、こちらを参考にしてください。
パソコンの選び方については、上記の4つの点を押さえて選んでいくと効率的に納得のいくものを選びやすくなると思います。
でも、具体的にどのように考えて選んでいけばいいのかがわからない方も多いと思います。
そこで、今回私が購入した際に、どのように判断して選んでいったのかを以下に簡単にまとめてみました。購入までの流れや考え方を参考に、自分なりにアレンジして楽しく購入してみてください。
どのようにパソコンを選んだのか?
まず最初に考えるべきことは、「あなたがパソコンを購入したら何をするのか?」という点です。これでだいぶ絞り込むことができます。
もしかしたら、「せっかく買い替えるのなら高性能のものを選びたい!」と思われるかもしれません。
しかし、ウェブ検索やメール、WordやExcelを使った文書作成など、ごく一般的な使い方をするのであれば、高性能のパソコンを買っても宝の持ち腐れになってしまいもったいないと思います。なぜだかわかりますか?
その性能を十分に引出して使うことが少ないからです。
わかりやすく車に例えると、近所のスーパーに買い物に行く目的で車を選んでいるのに、わざわざ高級スポーツカーを買うようなものです。
時速300kmを出せるスポーツカーを購入しても、近所へ買い物に行くのには必要のない性能ですよね。同様にパソコンでも同じことが言えるわけです。
高性能のパソコンを選んでも、備わっている性能を十分に引き出さないような使い方しかしないのであれば、高いお金を出して買うのはもったいないと思います。
なので、まずは「どのような使い方をするのか」を書きだしてみるのがポイントです。ちなみに私の場合は、
◆インターネット検索
◆メールのチェック
◆FacebookやTwitterなどSNSのチェック
◆仕事で使う資料などの文書作成
◆趣味の映画をパソコンで鑑賞
◆YouTubeやDVD・Blu-rayなどで動画を楽しむ
◆ブログ作成
◆Webサイト製作のソフトを複数使う(画像編集など)
といった感じです。ごく一般的な使い方をしているので、この使い方を基準にパソコンを選んでみたいと思います。
一方、あなたが「高画質の動画や画像の編集」をしたり、「3Dを使ったゲーム」をしたりするのであれば、高性能のパソコンを選んだ方が快適に使えると思います。
とはいっても、グラフィックボードなどの性能を考慮しながら絞り込んでいくのは結構骨の折れる作業です。
そこで、こうした人向けに高性能パソコンも扱っているメーカーを選ぶと良いかもしれません。たとえば以下のようなところですね。(※リンク先はAmazon)
◆DELL(米国)
◆HP(米国)
◆マウスコンピューター(日本)
◆MSI(台湾)
◆ASUS(台湾)
◆Acer(台湾)
◆Lenovo(中国)
個人的にはDELLがお気に入りなのですが、詳しく知りたい方は「DELLパソコンの特徴は?」の記事を参考にしてください。
また、一般的な使い方をする人でも、より綺麗な映像と音で動画やDVDなどを楽しみたい人もいると思います。この場合は、Dynabookか富士通のパソコンを選ばれると良いかもしれません。
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下)
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
Dynabookは、東芝が開発したパソコンなのですが、東芝は液晶テレビの「REGZA」を開発した企業でもあります。そのため、映像の美しさはもちろん高音質スピーカーも搭載しており、昔から映画や音楽などもこれひとつで快適に楽しめるのが魅力です。2014年からは「HDMI 4K出力対応」の製品も発売されているので、音と映像の美しさを求めるのであればこちらを選択肢に入れておくと良いかもしれません。(※東芝のPC事業は2018年からシャープ傘下になりました。)
一方、デスクトップで選ぶなら、富士通のESPRIMO FHシリーズは選択肢に入れておきたい製品です。Full HD液晶に加え、Pioneer製のスピーカーを搭載。圧倒的な音響と映像を楽しめるのが特徴です。最新モデルは27型の大画面に加え、大型スピーカーを搭載しているので、生の舞台を観ているような臨場感を味わえます。他のどのメーカーを探しても、ここまでこだわりを感じさせる製品は見られないので、比較する際は必ず選択肢に入れておきたい製品です。ちなみにノートPCで音と映像にこだわった製品を選びたいときは、AHシリーズを確認してみましょう。
音と映像を重視して選ぶのであれば、上記2つのメーカーを選択肢に入れておくと良いかもしれません。もちろん、他のメーカーも最高のパフォーマンスを発揮する製品を市場に投入していますから、一緒に比較されることをお勧めします。(メーカーの一覧は記事の下で紹介します。)
では次に、デスクトップPCとノートパソコンの選び方について見ていきましょう。
デスクトップ型とノート型のどちらを選ぶべきか?
私はこれまでノートパソコンを使い続けてきたのですが、そんなに持ち歩いたり移動させることもなかったので、今回はデスクトップの購入を考えていました。
デスクトップを選んだ主な理由は2つです。
一つは、画面は大きい方が作業がしやすいということ。二つ目は、同じ価格でもノートパソコンよりも高性能のものが買えるので、より快適に使えるからです。(※ノートPCは狭い空間に部品を詰め込むので、同性能だと価格が上がります。)
でも、この他にどんなメリットとデメリットがあるのか気になる方もいると思うので、以下に簡単にまとめます。
デスクトップPCのメリットは?
◆画面が大きい
◆モニターと本体を好みに合わせて選べる
◆キーボードを好みのものに変えられる
◆ノートPCと同じ価格帯で高性能のものが買える
◆熱を逃しやすいので故障のリスクが下がる
◆排熱処理に優れているので負荷が少ない
◆購入後も必要な機能を追加しやすい
デスクトップPCのデメリットは?
◆常設スペースを確保しなければならない
◆バッテリーがないので停電のときに困る
ノートPCのメリットは?
◆持ち運びができる(外出先でも使える)
◆置き場所に困らない(ソファーやベッドでも使える)
◆たくさんのスペースを必要としない
◆バッテリーがあるので停電時もいきなりダウンしない
ノートPCのデメリットは?
◆狭いところに部品を詰め込むので熱がこもりやすい
◆デスクトップと同価格でも性能が下がる
◆画面が小さい
簡単に比較するとこんな感じです。
デスクトップPCでも、本体とディスプレイが一体になった製品もあるので、必要に合わせてこうしたものを選べばあまりスペースを必要としませんし、コードなどもスッキリすると思います。先ほど紹介した富士通のESPRIMO FHシリーズがこのタイプにあたります。(Amazon:富士通)
一方、持ち歩くことが多かったり、外出先でも使ったりするのであれば、ノートパソコンを選んだ方が良いでしょう。
もし職場や取引先、あるいは学校などへ頻繁に持ち出すのであれば、持ち運びに特化したモバイルノートPCやタブレットPCも一緒に検討されることをお勧めします。(ノートパソコンとデスクトップの違いとは?)
軽量化が図られていて、バッテリーも長時間使用できる仕様になっているので、外出の際もストレスがありません。特に軽量化で優れている製品を出しているのは以下のメーカーですね。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆NEC(PC事業はLenovo傘下)
NECは、徹底的に軽量化が図られた世界最軽量モバイルPCを扱っています。ボディもスリムなので鞄の中でも場所を取りませんし、タブレットモードで使える製品であれば使い方は自由自在です。圧迫などを想定した加圧試験もクリアしていますし、長時間に耐えられるバッテリーも搭載しているので外出先でも安心して使えます。比較的安く購入できるのも助かりますね。
富士通は、UHシリーズという製品を市場に投入しています。13.3型のモバイルノートパソコンの分野ではNECと世界最軽量を競い合っていて、2017年前半にも数日で順位が入れ替わるほどの熾烈な競争が繰り広げられています。拡張性が高く、堅牢性にも優れており、使いやすい仕様になっているので選択肢に入れておきたい製品です。
軽量化で特に優れていると感じるのはこの2つのメーカーですが、他のメーカーからも優れた製品が出ているので一緒に比較してみましょう。
一方、頻繁に持ち歩くことがないのであれば、モバイルノートPCやタブレットPCにこだわらず、一般的な据え置き型のノートパソコンを選ばれることをお勧めします。
なぜなら、持ち歩きに適した製品というのは、軽量化や堅牢性に加え、外出先での長時間使用を実現させなければならないので、そのぶん購入費用も高くなってしまうからです。
なので、こうした機能を必要としていないのであれば、通常のノートパソコンを選んだ方が費用を抑えられますし、浮いた費用をCPUやメモリに回せば、より快適に使える性能のものを購入できるようにもなります。
しかし、持ち歩くことが多いのであれば、多少費用がかかっても軽量化されたものを選ぶべきです。
一般的なノートパソコンの質量は約2~4kgあるのですが、これは水の入った2リットルのペットボトルを1~2本持ち歩くようなものなので結構な体力を消耗します。
真夏の暑い時期に重いパソコンを汗だくになって持ち歩き、取引先のオフィスへ着いた頃には体力を消耗しきって商談どころではない…ということでは、いくら安くでパソコンを購入できたとしても賢い選択ができたとは言えません。
前述の車の例をもとに考えれば、ここで求められる仕様は「軽量化」ですね。
また、通常のノートパソコンは、バッテリーの消耗が激しいので頻繁に充電しなければなりません。これでは無駄な時間が生じて仕事にも支障が出てしまいますから、効率を優先させたければ「長時間使用できる」ものでなければなりません。
さらに、バッグにいろいろなものをたくさん詰め込むのであれば、圧力でパソコンが壊れてしまうかもしれません。安心を優先させたければ「圧迫に耐えられる」製品を求めるべきです。
「あなたがパソコンを使って何をするのか?」「それをするのに必要な機能や性能は何か?」といった点を考慮し、必要なものに関しては多少費用がかかっても積極的に取り入れていくべきだと思います。
なぜなら、その方が快適に、安心して、かつ効率よく目的を達成できるようになるからです。こうした点にも注意して選んでみるといいかもしれません。
では次に、メーカーを選んでみましょう。
どこのメーカーを選ぶべきか?
何を重視するのかによって選ぶべきメーカーも変わってきますが、一般的には以下のような点を考慮して選ぶことが多いです。
◆価格を重視する
◆サポートを重視する
◆生産国を重視する
もし、価格を重視するのであれば以下のメーカーが最適だと思います。
◆マウスコンピューター(日本)
◆DELL(米国)
◆HP(米国)
◆MSI(台湾)
◆ASUS(台湾)
◆Acer(台湾)
◆Lenovo(中国)
日本企業で比較的安価なメーカーはマウスコンピューターです。
あとは海外メーカーが中心になりますが、サポートなどを含めて考えると個人的にはDELLやHPが無難だと考えています。以前は、私もDELLを愛用していて、このブログでもその時の感想と購入する際の注意点などを書いているので、よかったら参考にしてください。(DELLパソコンの評判!購入する際の注意点)
HPは価格が安いのはもちろん、デザイン性も優れているのが特徴です。日本ではあまり耳にしないメーカーかもしれませんが、世界シェアはトップクラスを誇るパソコン業界の雄として知られています。
一方、初心者向けのサポートを重視して選ぶのであれば、以下のメーカーが最適だと思います。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆NEC(PC事業はLenovo傘下)
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下)
初心者に配慮したサポートで定評のあるメーカーはこの3社ですね。初めてパソコンを使う人にとってはありがたいサポートが用意されていますが、パソコンにある程度慣れている人には少し過剰に思えてしまうかもしれません。
基本的に大手メーカーであれば、サポートに関してはそれほど気にされる必要はないと思います。
一方、今までパソコンを一度も使ったことがなくて不安だ…、というのであれば上記のメーカーは選択肢に入れておきたいところです。
次は、生産国についてです。
私はこれまでパソコンを購入する際は「価格」を重視して選んできましたが、今回は経験を増やす意味でも「生産国」を重視して選んでみました。
とはいっても、全ての部品を国内で製造して組立てまで行っているメーカーは今のところはないようです。
これは全てのメーカーに共通して言えることですが、内蔵されている部品の多くは生産コストを抑えるために海外の工場で作られたものが用いられています。そのため、純国産のパソコンを購入することは困難なわけです。
また、パソコンで使われる部品は世界各国(米国・日本・欧州・中国・台湾・韓国・東南アジア諸国など)で製造されているのですが、各メーカーはそれらを組み立てて販売しているので、個人的には国内生産であろうと海外生産であろうと大差はないと考えています。
グローバル化により生産拠点の国際分散が進んだいま、製品の良し悪しを左右するのは生産国ではなく、メーカーがどのような品質基準に基づいて設計や開発を行っているのかという点だと思います。
先に述べたように、今回私は経験を増やすために生産国を重視して選びましたが、生産国を重視することが大切ということではありません。この点は注意してください。
本来は、生産国を気にするよりもむしろ「名だたる大手メーカーの製品であるか」という点を気にした方がいいと思います。
なぜなら、万が一部品や製品そのものに問題があった場合、大手メーカーの製品であれば利用者数も多いので問題が発覚しやすいですし、発覚した際もインターネットやニュースで情報が得やすいといったメリットがあるからです。
また、メーカー側も企業価値を損なうようなことは避けようと努力するはずですから、こうした緊張状態を強いられるような環境にあればあるほど、問題の発生を未然に防いだり、発覚後も迅速に対応するといったことが期待できます。
特に世界中で普及している製品であれば、日本の消費者よりもさらに厳しい対応を求める人達もいるわけですから、この傾向は強くなるはずです。これはAppleの事例を見るとわかりやすいと思います。
2017年末、iPhoneに搭載されているiOSのアップデートで、バッテリーの劣化時に端末が急にシャットダウンすることを防ぐため、意図的なパフォーマンスの低下が起きることが発覚しました。
これは世界各国で問題視されましたが、これによりAppleは2018年末までバッテリーを無償交換もしくは保証対象外の機種においても通常の交換費用の半額以下で行うという対応を迫られました。これによりパフォーマンスの変化に気づかなかった人達も恩恵を受けることができたわけです。
こうした点を考慮すると、生産国を重視するよりもむしろ企業規模や世界シェア、ブランド、企業の国籍(どこの国の企業か? その国の国民が持つ一般的な価値観は?)、企業倫理(消費者や社会からの信頼に応えるような企業であるか?)といった点を重視することの方が意味があると思います。(※ちなみにAppleのiPhoneは中国の工場で生産されています。)(Amazonなら品揃えも豊富:Apple)
もし信頼できる製品を価格を抑えて購入されたいのであれば、生産国よりもむしろ上記の点を考慮してメーカーを選ぶようにした方が納得のいく買い方ができると思います。
たとえば、米国企業でプライバシーを重視することでも有名なAppleは言うまでもなく、同じく米国企業で世界シェアもトップクラスのHP、そしてHPに匹敵するほどの高い世界シェアを有したDELLなどがこれにあたります。
◆Apple(米国)
◆HP(米国)
◆DELL(米国)
これらのメーカーは、生産費用の安い中国などの海外工場で組み立てを行っています。
それに追随する形で中国の工場で生産するメーカーも増えてきているのですが、あえて日本国内の工場で製造している日本メーカーもあります。なかでも国内生産に力を入れているのが以下のメーカーです。
◆富士通(PC事業はLenovo傘下)
◆パナソニック(日本)
◆エプソン(日本)
◆マウスコンピューター(日本)
富士通は、パソコンの開発・設計から製造まで全てを国内で実施する「Made in JAPAN」にこだわった企業です。島根富士通では、ノートパソコンのマザーボードを含めた開発・製造からサポートまでを国内一貫体制で行っています。デスクトップは、福島県伊達市にある富士通アイソテックで生産をしているようです。(※2017年11月、富士通のパソコン事業が中国のパソコン大手レノボグループの傘下に入るとの発表がありました。詳しくは「富士通パソコンの特徴」を参照。)
パナソニックは、レッツノートのマザーボードを含めた生産から組み立てまでを、神戸工場で一貫して行っている「Made in 神戸」にこだわった企業です。数あるパソコンの中でも軽量化と堅牢性を重視した構造になっているので、働き方改革によりモバイルワークが進むこれからの時代には最適の製品だと思います。
エプソンは、プリンターのイメージが強くてパソコンを扱っていることはあまり知られていないと思いますが、こちらも国内生産を行っている企業です。生産は長野県安曇野市の工場でデスクトップを、下伊那郡の工場でノートパソコンを生産しています。部品の一貫生産は行っていないようです。スピード生産を行なっているのが特徴で、納品までの時間も短く、全製品を注文から最短2日で納品してくれます。
マウスコンピューターは、DELLと同様、BTOを主たる販売方法とするパソコンメーカーです。年間売上高が数兆円規模のデルに比べると規模は小さく、国内シェアも他のメーカーに比べるとまだ小さいのですが、乃木坂46を起用したCMで認知を高めたので名前は知っているという方も多いかもしれません。生産は長野県飯山市の工場と、須坂市にある協力工場で行っているようですが、部品の一貫生産は行っていないようです。「日本品質」と「高コストパフォーマンスを兼ね備えた製品」を送り出す、という基本方針のもとに製品を開発しており、安価な価格帯の製品からクリエイターPCやゲーミングPCなど高性能なものまで幅広く用意されているのが特徴です。
以上、私は数あるパソコンメーカーの中から、これらの企業に絞り込んでみました。この中からかなり悩んで選んだ結果、今回は富士通に決めました。(※購入したのはレノボの傘下に入る前です。)
理由は日本企業であるということと、初心者向けのサポートが用意されていること、そして価格が私の求めているものと一致していたからです。
届いたパソコンのラベルにはハッキリと「Made in JAPAN」の文字が刻まれているのも嬉しかったですね。
長かったですがこんな感じで考えて選んでみました。
これは私の考えをもとにした選び方なので、人それぞれ選び方は異なると思います。価値観も違うので、どれが良いということは一概には言えません。あなたなりのパソコンの選び方を見つけてみてください。きっと購入の過程も楽しくなると思います。
それと、一般的な使い方をされる方のために、一つの目安としてパソコンのスペックを以下に紹介します。
- OS:Windows10 Home 64ビット版
- CPU:Intel Core i3(例:第6世以降のIntel Core i3。ウェブ検索や動画視聴、メール、資料作成等であればこれで問題ないが、軽さを重視したいのであれば第6世代以降のIntel Core i5以上を選んでおいた方が無難。)
- メモリ:8GB(8GBx1もしくは4GBx2。選択が可能であればデュアルチャネル対応のもの。負荷のかかる作業を行わないのであれば4GBx1でも可。)
- 容量:500GB HDD(画像や動画をたくさん保存するのであれば1TB HDD。軽さを重視したければSSDも選択肢に入れておく。)
- 光学ドライブ:スーパーマルチドライブ
- Office:Office Personal
パソコンに詳しくない方だと、上記の内容を読んでも何のことだかよくわからないかもしれません。
でも、大丈夫です。
先ほど上で紹介した、「スペック(性能)の見方を初心者にもわかりやすく解説」の記事を一通り読まれたら、これが何を意味するのか理解できるようになります。初心者の方でも簡単に理解できるように書いてみましたので、是非読んでみてください。
一般的な使い方をされるのであれば、上記のCPU・メモリ・容量であれば快適に使えると思います。高性能すぎるというわけでもないので無駄もありませんし、その分価格も抑えられます。
家庭でインターネットやメール、SNS、動画閲覧などをストレス無く楽しみたい方はもちろん、Officeを使って家計簿を作成したり、仕事用のPCとして使いたいという時は、これらくいの性能のものを選ばれると良いかもしれません。
初めて購入される方も、買い替えを検討されている方も、ほどよいスペックと価格を考慮される際は一つの参考にしていただければと思います。
最後にメーカーの一覧を記載します。(リンク先はAmazon) また、各メーカーの沿革や製品についてはWikipediaで情報が整理されているので、こちらを読まれると効率よく把握できると思います。(下記リストの[Wikipedia]を参照)
◆Apple(米国) [Wikipedia]
◆DELL(米国) [Wikipedia]
◆HP(米国) [Wikipedia]
◆マイクロソフト(米国) [Wikipedia]
◆マウスコンピューター(日本) [Wikipedia]
◆MSI(台湾) [Wikipedia]
◆ASUS(台湾) [Wikipedia]
◆Acer(台湾) [Wikipedia]
◆Lenovo(中国) [Wikipedia]
◆富士通(PC事業はLenovo傘下) [Wikipedia]
◆NEC(PC事業はLenovo傘下) [Wikipedia]
◆dynabook(シャープ傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下) [Wikipedia]
◆VAIO(日本) [Wikipedia]
◆パナソニック(日本) [Wikipedia]
◆エプソン(日本) [Wikipedia]
パソコンの選び方と注意点についてはこんな感じです。ひとくちにパソコンと言ってもその種類は様々です。選択肢も豊富なので、あなたの目的に合ったパソコンを楽しみながら選んでみると、より良い時間が過ごせると思います。参考にしてください。
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