ウルトラマンアーク 第22話「白い仮面の男」
改変されていく世界。
普段と変わりのない平穏な日常——の中に、まさに恐るべき陰謀が忍び寄ろうとしていた…。何気ない日々の中で気づく「もの」とは一体何なのであろうか…?そして—— この世界に人々は気づくことができるだろうか…?今、ユウマたちの目の前に最強の敵が現れる…。
(公式HPより抜粋)
「ウルトラマンアーク」最後の通常回ですね。
何とも不思議なお話でした。画面の発色が低めに加工されていますね。
しばらく雨が降らない、前に雨が降ったのはいつだっけ?⇒傘が消えた⇒ユウマが傘を買いに行くも「傘」を知っている人がいない⇒ユウマ達以外の人々から「傘」の概念が消えた?
SKIPまでもが存在しないものに。いつかSKIPを退職したら喫茶店を開きたいと発言していたヒロシは喫茶店のマスターになっていました。
敵による攻撃だと判断したシュウは防衛隊と連絡を取り、向かいます。
ユウマとリンは時間潰しに街を歩きます。
リン「前にどんな建物が建ってたか思い出そうとするのにも疲れちゃって…」
ユウマによると、その空き地にはかつてユウマが通っていた絵画教室があったそうです。
絵画の先生がチョークをプレゼントしてくれたことがあり、塀に絵を描くことを許可してくれたそう。
何の絵かは忘れたものの、絵を完成させた矢先に雨が降ってきてしまい、絵は消えてしまったと。
そんな話をしていると、ユウマは不気味な白い仮面の男を目撃。ユウマが振り向くと、リンがいなくなっていました。気持ちが弱気になっていたから…?
ユウマは慌ててシュウに電話で連絡を取ります。シュウは防衛隊本部への道のりが分からなくなってしまっていました。
しかし帰り道は分かるからとユウマと合流しようとしますが、シュウの前にも白い仮面の男が…!
シュウとの連絡も途絶えてしまったユウマは、白い仮面の男を追跡。すると、男は知っている事情を話してくれます。
男の正体は長年人類の歴史における"楽園"についてや、どうすれば不安や苦しみを社会からなくすことができるのか…をテーマに研究を続けてきた考古学者だそう。
男はその過程で仮面と「柱」を発見。男に言われ空を見上げたユウマは宙に浮かんだ巨大な「楽園夢想遺構・柱」を目撃します。
この柱は人類の「憂い」を取り除いてくれる作用があるということで、最大の「憂い」である怪獣やそれにまつわる事象を人々の記憶や概念から消し去っていました。
どうやら前に怪獣が現れた際、雨が降っていたようで。そのため雨に関係する傘や漢字、言葉も消えていってしまった。
さらには怪獣に対処する組織であるSKIPや防衛隊も消えて別のものに置き換わってしまっていると。
まぁ…強力な現実逃避マシーンってワケですね。
男が仮面を外すと、顔面は穴の中に青リンゴ。ルネ・マグリットの絵画に出てくるやつですね。私結構好きなのでピンときましたよ。後のシーンでは空色の鳩も飛んで行っています。
「柱」のてっぺんに転移させられ、ユウマはさらに混乱。さらに男は「柱」の効果の及ばないアークの存在と、ユウマとアークの絆の源である強き想像力が怪獣を消し去ることの妨げとなったため、その力を手放して欲しいと。
当然拒否するユウマですが、男によって「柱」から落下させられてしまいます。身を委ねてくれればいいと。
世界改変に巻き込まれたユウマとリンはヒロシが働いている喫茶店の店員に、シュウはコーヒー豆の業者になってしまいます。
喫茶店の客としてアークを排除してご満悦の男は、計画が最終段階となったといい、「柱」と一体化します。
喫茶店の仕事を滞らせてしまったユウマはヒロシからお遣いへ行くよう言われ、例の絵画教室の跡地を通りがかります。
どうやら、絵画教室の塀に描いた絵は例のアークのイラストだったようですね。
ユウマはアークとの記憶が蘇り、アークに変身。「柱」と対峙します。
「柱」はアークをバリアで閉じ込めつつ、電撃のようなエネルギー弾で集中攻撃。アークから彩りが失われていき、早期にカラータイマーも鳴ってしまいます。
高い攻撃力を誇るようですが、アークファイナライズの反撃を受け、それが貫通。一撃で沈められました。防御力は紙装甲でしたか。
まぁ、残りの尺もありませんしね。戦闘が45秒程度で終わっちゃった(^_^;
無数の飴玉のようなものが「柱」から飛び出し、世界に彩りが戻っていきます。人々の記憶も戻ったようでめでたしめでたし。
しかし――
不気味な男の正体、「柱」はいつから存在しており人々の記憶を消し去っていたのか、本当に無くなったのか…ちょっとホラーですね。
何よりコイツに支配されていたら人類が幸せかというと…違うでしょうね。アークには効力が及ばなかったということは、宇宙からの侵略者には無効である可能性が高い。いつか侵略者にやられてしまうでしょうね。
「柱」は「ガイア」に出てきた自然コントロールマシン・テンカイを連想する形状でしたが、能力は「ティガ」に出てきたギジェラに似ていましたね。
「マックス」の魔デウス以来の非生物の抽象的デザインの新規怪獣でもありました。
次回からは最終章!
もっとも総集編や年始の放送休止を挟むので、もう1か月くらい続きますけどね。