ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

まだ間に合う!埼玉の曼珠沙華まつり&高句麗の神社

気づいたら秋ですね。
なんか晴天に恵まれないうちに春が来て夏が過ぎ…そして大恐慌の予感がするので、「精神的な意味での春や夏は、生きている間はもうやってこないんじゃないか?」という不安すらありますが、取り急ぎ今を楽しまねば…ということで、曼珠沙華がびっしり生えていることで人気の場所について紹介させていただきます。
だいたい今月末まではOKみたいなので、首都圏にお住まいの方で曼珠沙華がお嫌いでない方はご検討いただければと思います。

埼玉県日高市、高麗(こま)駅から徒歩10分!

池袋からおよそ1時間、西武池袋線の高麗駅を降りて、「巾着田」を目指します。
駅名を見てピンと来た人もいらっしゃるかと思いますが、そのへんの話は曼珠沙華の話が終わってからじっくりと…

5分も歩くと、高麗川にさしかかるのですが、すでにあちこちに曼珠沙華および、それを撮影するカメラ好きが大集合!


三脚を持っている本気度の高い人もたくさんいますが、アングルを拝借すると、いい写真が撮れたりするのでパクってみましょう!



▲たとえば、このいい感じの女の人は、川沿いに一本咲く曼珠沙華をテーマにしているご様子…さっそく横からパクってみました!



▲オオゥ…さすがいい感じの女の人はセンスがいい!
労せずしていい写真が撮れましたわ!


しかし、ぼくは、自分のことを「世界でひとつだけの花」と信じて疑わない、早すぎたゆとり世代なので、自分でも工夫して川沿いの写真を撮りました。▼


曼珠沙華びっしりゾーンに到着!

油断していると、この時点で「あー曼珠沙華よかったわぁー」とMAN−ZOKUしてしまうのですが、川沿いに南下すると、ほどなくして曼珠沙華びっしりゾーンに到着。
本当に、どこもかしこも曼珠沙華だらけでおかしくなりそう!



▲クヌギの木の下で、木漏れ日を受けて妖しく輝いていて、うっとりしちゃう!
日が当たっているところと、陰になっているところでは、ずいぶん印象が違いますね。



死のイメージが強い花ですが、これは、土葬だったときに墓を守るために植えたりしていたところからも来ているようです。
毒があり、モグラ除けにもなるみたいですが、なんだかモグラがかわいそう…
(不遇時代の長かったブロガーは、モグラやセミの幼虫に自分を重ねる性癖あり)



▲しかしよく見たら、おしべが丸出しになっていて、やる気マンマンにも見えますよね。
ここで「セックスと死は近い」みたいな話をするのは、飲み会みたいでアレなので、控えておきます。



▲「葉っぱが中に浮いている!小規模なマリック乙www」と思ったら、なんかクモの糸に引っかかって浮いているように見えただけでした…


最後に、地面にカメラを置いて、空を見上げるようにして撮ってみました。▼


恥ずかしいほどに丸見え…
なお、わからない方のために説明すると、ボーナスをはたいてE−3というカメラを買ったのですが、可動式のファインダーがついているので、這いつくばらなくても地面からの撮影が可能。
つまり、高い買い物を正当化するため、無理にこのような写真を撮っているのです!

同時開催のコスモスのことも、なにとぞよろしくお願いいたします!



「秋桜」という当て字は、どうも「小京都」を想起させ、「小京都じゃなくてノーマル京都に行くよ…新幹線に乗ったら2時間だし」と毒づきたくもなりますが、それはさておき、すぐ近くに群生地というか群生させ地というかがあるので、ついでに寄っておくことをオススメします。



▲んー…ミツバチの脚についている花粉団子も、いつになくジューシーに見えます。
お腹がすいていたため、強奪しようかと思いましたが、人間の名にかけてガマンしました。

お好みで、高句麗からの渡来人の神社、高麗神社はいかがでしょうか…

せっかくブクロ(注:池袋のことを、ナウな人はこう呼びます)から1時間かけて来たのですから、もっとこの高麗を満喫したいよねーということで、巾着田を1周したあと、高麗神社に行ってみました。



▲だいたい徒歩20分くらいかかるのですが、途中の道も平坦かつのどか。
草木がええ感じに植わっていて、歩くのが嫌いな方にもオススメです。




▲ちなみに「高麗」といっても、高麗とは関係なくて、「高句麗」に関係します。
扁額に小さく「句」と添えてあるところがCawaiiですね。



▲日本史でも習った、高句麗の広開土王の碑が実物大で置いてあります。



▲ここの祭神は、高句麗の王族で渡来人であった高麗王若光。日本に来ているうち、668年に高句麗が滅びてしまい、716年に、近辺の高句麗人を集め、高麗郡が設置されます。
当時は高句麗と言えばバリバリ先進国だったので、腕利きのエンジニアやアーティストがひょんなことから武蔵に!という感じだったんでしょうか。まあ、近代に入ってからは明治政府といろいろあったみたいですが…そこらへんでどの程度、今の神社の形態が変わったのかが知りたかったです。


また、ご存じの方も多いかと思いますが、「ヨン様の聖地」としても有名です。
『太王四神記』という、高句麗をテーマにしたドラマにヨン様が出演されたようで、「高句麗に関係ある神社があるらしい」と評判が伝わったらしいので、別にヨン様が「ここは私のふるさと」と言ったりしたわけではないようです。



▲というか、ヨン様はカトリックなので、ご本人は微妙な気持ちかもしれませんが、「ヨン様のケガが治りますように」という絵馬や折り鶴がとても多かったです。(ヨン様に興味のない人へ解説:ヨン様は『太王四神記』の撮影中に大けがをしつつも、気力で撮影を続行したのです)



また、高麗神社のすぐそばにあるのが高麗家の菩提寺の聖天院です。



▲門のところにチャンスン(韓国の神像)が建っていて、ちょっと普通のお寺とは違う感じ。




▲雷門には風神と雷神がいて、両方とも妙に痩せていて不安を誘います…が、そこがたまらない!
浅草寺以外の雷門って初めて見ました。



▲よくある千社札…のぶ代????
アルカノイドが超得意なのぶ代さんでしょうか?
ぼくのところに来て額に貼ってほしいものですわ…



▲こちらが、高麗王廟。ふつう見る塔とは違う感じです。朝鮮様式のようです。


ということで、池袋から1時間で行けるとは思えないほど、いろんな体験ができた日帰り旅行でした。
曼珠沙華のシーズンを過ぎても楽しめそうですが、せっかくなので今週末に行ってみてはいかがでしょうか。