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「ドラえもんってウソ最終回のデマが多いよね」中国人オタクの議論(百元)

2013年09月14日

■中国オタク「ドラえもんってウソ最終回の話が妙に多いよね」■

多啦A梦
多啦A梦 / bigggquestion

ありがたいことに「ドラえもんのウソ最終回が中国のネットでも広まっているようですが、その辺りの反応についてを」という情報&質問を教えていただきましたので、今回はそれについてを。

教えていただいた情報によれば、ドラえもんのウソ最終回は中国のネットでも定期的に話題になり、知らない人が驚いては周りに確かめて否定されるも、中には信じてしまう人がいて更に広まっちゃったりする模様です。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけた「ドラえもんなどの有名作品のウソ最終回」に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

「ドラえもん」ってウソ最終回の話が妙に多いよね。アニメや漫画の有名な作品の中でも、ドラえもん程ウソ最終回が話題になる作品は無いんじゃないだろうか?

「ドラえもん」で多いのは、「実は病人だったのび太の妄想」のパターンだっけ?自閉症だとか、死ぬ寸前だとか、細かい違いはあるようだが。

なんであんなに楽しく美しいストーリーを、自閉症だとか死ぬ直前のび太の妄想とか、突然ドラえもんが壊れたとかにするんだろうね。

「ドラえもん」のようにうまくいかない現実からの不満をぶちまけているんじゃないの?現実がうまくいかないからって、創作に当たっても意味ないと思うんだが。


作者が明確な終わりを描かないまま亡くなってしまったというのが原因なんじゃないかな。オフィシャルも「ドラえもん」に最終回があることを否定するような発言をしているし。

作者的には明確な終わりであっても、読者がストーリーはまだ途中、続編があるように感じられる作品はそういうウソ最終回が出るぞ。例えば「スラムダンク」なんかも「ドラえもん」ほどじゃないがウソ最終回の話が多かったと思う。

あー、「スラムダンク」も確かに多いな。私は確か流川楓が練習のし過ぎで死んだとか言うのを聞いた覚えが。今にして思えばネタにしか思えないが、当時はわりと信じてしまっていたっけ。

俺が聞いたのは流川楓が麻薬で死亡とかだったような。アメリカの薬物スキャンダルなんかの知識もあったから、一時期信じてしまった。

薬物ネタ多いよな。それと事故ネタも多い。俺が聞いたのはドラえもんが壊れて、のび太以外は全員飛行事故のパターンだった。

「スラムダンク」では流川楓がアメリカ行きの飛行機で事故で死亡、流川楓以外の桜木花道達が事故で死亡して流川楓だけがアメリカに向かうという2パターンがあった。

完結していない作品に関してもそういうウソ最終回ネタあるぞ。「名探偵コナン」とか。

「名探偵コナン」だと阿笠博士黒幕説とそれに関するエンドの話とかもあるね。阿笠博士黒幕説はコラ画像があるから、妙に説得力がある。ただあれはネットの普及でかなり広まったタイプじゃないかな。それに対して「ドラえもん」や「スラムダンク」はネット以前からちょくちょくあったように思う。

私は「犬夜叉」のウソ展開とウソエンドに騙されたっけなぁ……

この手の話で多いのは、実は病人や死人の妄想、主人公格や主要キャラの誰かが安易な事件や理由で死んで終わりだとか、そういうのだよね。

ウチの国で一般層まで含めて大人気になっている作品は、探せば何らかのウソ最終回は見つかると思う。

実は全部、主人公の妄想だったというのがなぜこんなに多いのか。

妄想もそうだし死亡ネタも多いよなぁ。分かり易いし、ショッキングなネタだしということなんだろうか。

ウソ最終回の内容の傾向はともかく、小さい時にハマったけどキッチリ最終回まで見ていないとか、大きくなっていつの間にか見なくなってしまったという人が多いというのも原因だろう。そういう場合は、うっかり信じてしまう可能性もある。

多啦A梦
多啦A梦 / 凌晨兩點


しかも、昔はウチの国から日本の最新情報を調べる、作品展開の噂の真偽を確認するなんてのはできなかったからね。ウソが広まる理由は十分にあったと。

中には堅く信じて、ウソ最終回だと認めないレベルな人もいるからね、というか私はあったことがある。恐らく言い過ぎていつの間にか自分の中で真実になっちゃったんだろうね。

この手の鬱なウソ最終回は大嫌いだ。純真な子供の頃、信じて悪夢にうなされたこともある。

ウチの国のテレビで放映されたアニメって、最終回まで放映されないとか、途中から急に放映開始だとか、放映スケジュールが安定しないからそれも影響しているんじゃないかな。最初から最後まできちんと放映された、それをキッチリ見れたって人間は案外少ないんじゃないだろうか。

私はそういうニセっぽいと思われる最終回の話を聞いたら、とりあえず信じないでまずネットで検索してみる。今のオタクの先輩たちが小さかった頃はネットが無かったから、大変だったんだろうな。

いや、拡散力に関してはネットと言うルートのある今の方がスゴイぞ。ネットが普及してこの手の話は広まり易くなると同時に、否定できる情報も見つけやすくなった。どちらの効果が大きいのかは分からんけど。

こういうのが出て来るのって、現実はこんなにうまくいかないという否定の感情もあるのかなーと思ってしまう。それに加えて「有り得ないこと否定する自分は現実的でカッコイイ」といったある種の中二病の側面とかも。

この手の話が出るのって、それが人気作品であるからこそってことなのかな。小さい頃の記憶に深く刻まれているからこそ話題になるわけだしね。

「ドラえもん」に関してはなんか感動できるウソ最終回もなかったっけ?ドラえもんがある日突然壊れて、その後のび太がドラえもんを修理できるように努力して学者になり、実はドラえもんは……と言う話。あれは鬱ではないし、結構感動できてしまうよく出来た話だったように思う。

あれ?横からスマンがその話ってウソ最終回だったの!?私は漫画版も確かに見たんだが……

あれもニセモノだよ。ニセ最終回の中では一番出来がいい話だとは思うけどね。恐らく見たのは同人版の漫画だろう。

とまぁ、こんな感じで。


■中国で圧倒的認知度を誇るドラえもん

定期的に広まる鬱エンドっぽい話には中国オタクの面々も辟易しているようでした。上の方でも出ている通り、この手の話は昔から口コミで広まっていたようですし、最近ではネットのフォーラムやQQなどのインスタントメッセンジャー、weiboのつぶやきなどを通じて広まっているようです。

また日本発のコラ画像をご丁寧に中国語版に加工したものが出回っていたりもするそうなので、この手のウソ最終回ネタに対する耐性がない人がうっかり信じてしまったりすることも珍しくないそうです。

しかしまぁ、中国でこういったウソ最終回が話題になるというのは、中国においてその作品がそれだけ有名であり、作品に関する共通認識が形成されているということでもあるのでしょうね。とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年8月11日付記事を、許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (2)

    • 1. からあげまる
    • 2013年09月15日 20:02
    • 面白い記事をありがとうございます。
      思っていたより高度な内容で驚きました…
      (^^;;

      最近では、
      やっぱりドラえもんやコナンより、
      ワンピースとかが人気なんでしょうね。

      あ、2年前くらいの情報です…
    • 2. Chinanews
    • 2013年09月17日 13:25
    • >からあげまるさん
      コメントありがとうございます。ワンピースすごい人気ですよね。

      ただドラえもんは滅んだわけではなく、親が安心して見せられるアニメということで不動の地位を築いているような気がします。コナンがその域に達したかはわかりませんがw

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