私たち「けんせいホームケアクリニック」では、大分市内を中心に、現在約300名の患者さんを受け持っており、その全てを2人の医師と6名の看護師で診ています。
もし、訪問診療ができなくなると、多くの患者さんがご自宅での適切な診療を受けられなくなり、大きな負担を強いられることになります。
患者さんの普段生活している場に出向くので、その人の人生そのものに深くお付き合いしていくという感覚です。
また、自分が生きてきた地域の中で、そのまま年老いて、機能が落ちてきた中でも同じようにそこに住み続けていくお手伝いが出来る。そして、最後まで少しでも快適に生活することが出来るように尽力していくということは、医師冥利に尽きることでもあります。
基本的には午前中に往診。医師2人で1日に30件〜40件ほど往診をしていますが、施設訪問が多いので、多い時は一つの施設で20人弱くらい診ることもあります。
午後からは、臨時の往診と、訪問診療している方の入院患者さんの病棟対応ということになっています。
一番の違いは、患者さんが自宅でリラックスしながら診察できることです。患者さんの生活に必要な検査・診察を計画的に行ない、緊急時には24時間365日往診を行うことです。
外来診療は、集中的な検査・治療が出来ますが、在宅診療は出来る事が非常に限られています。
もう一つは、患者さんが生活している場に入り込んでいくので、外来で診ている時と違って、患者さんの普段の生活だったり家族関係だったり、病院に来てもらってその人の病気を診ているという感覚ではなく、その人の生き方そのものにお付き合いしていくという印象が強くなってくる。特に高齢でだんだん機能が落ちてくると、落ちてきた機能に対してどういうふうに対応するかということについて、ご家族だとか、施設のスタッフだとかいろいろなところと相談しながら進めていかなければいけないので、何よりもチームワークを大切にしながら、仕事をするようにはしています。
地域の中で基本は在宅で高齢者が中心なので、自分が生きてきた地域の中で、そのまま年老いて、機能が落ちてきた中でも同じようにそこに住み続けていく。そのためのお手伝いをするということです。それが出来るように、頑張っていきたいと思っています。
チームワークです。地域の中でどういうふうに高齢者を支えていくかというと、ヘルパーさんやそれぞれの施設・訪問看護・訪問リハビリとあらゆるところが手を組んで、チームとして支えていかなければいけない。施設や訪問介護との情報交換や、カンファレンスが十分に出来ていなかったりすることがあります。そういった中で、どう連携をとって地域を創っていくのか、当然法人内だけではなくて、地域の中の医療機関、介護施設が一体となって高齢者を支えていける地域を創ることということです。
そのために電子カルテを含めて、情報の共有のためにIT化を進めていくというふうに今は考えています。
夢はやっぱり、地域を支えていくことでしょうね。『笑って死ねる』かな。笑ってはみんな死ねないんだろうけど、その人が生きてきた生活がそのまま、みんなが納得できることも少ないだろうけど、『ああ、良い一生を送ったんだ』とお互いに思えるようなお見送りができる、まあできればあまり苦しくないように、そういった中でお見送りが家族・施設・医療スタッフ、みんなが納得してお見送りができるような、歳のとりかたができる地域を創りたい、ということです。
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大分県大分市古ヶ鶴1-1-15 大分県医療生活協同組合