解体屋の手配士?「株式会社エムズ・ジャパン」営業・加藤氏の物語。

今回の無断建物解体事件で鍵を握る加藤氏の物語を順を追って記録しておく。時間が経つと細かいことは忘れてしまうからである。

まず初めに会ったのは第1回目のショベルカーによる我が社の東倉庫解体現場である。何の断わりもなくショベルカーで倉庫を解体している現場に行き合わせ解体業の人にやめてくれというと携帯で社長に連絡すると言ってやって来たのが、あとで加藤と名乗るお人であった。


その時、加藤さんは「社長さんですか。」と尋ねたら、「そうです。」と答えたので疑う事もなく話をしていた。このときは優しげな感じであった。ただ、解体業の会社の社長には見えなかった。


第2度目に会ったのは、3回目の無断解体現場で、マスクをして顔を隠していた。編集長が登記簿を見てほしいと行っても加藤さんは「こんなもん見る必要はない!」と言って地面に登記簿を叩きつけた。GIGAZINEのBlogを呼んでもらおうとしても「うるさい、あっちへ行け。」と偉そうに罵るばかり。それでも、編集長とギガジン読者は諦めずにどこまでもついていく。町内を10人余の行列を従えて加藤さんはプンプン怒りながら行進するはめになり、遂に頭にきて「警察を呼ぶ。」と言って携帯で警察に連絡したが、取り囲んでいる周りの人たちはニヤつくばかりで戸惑う加藤さん。警察が来ると編集長と警察は顔見知りで「どうも、どうも」と親しげに挨拶している。このときの警察は2回目の解体現場に来ていたが、加藤さんはいなかった。

編集長は加藤さんを旧社屋に連れ込んで、無理やりGIGAZINEのブログを読ませようとしたら、「これ呼んでも不利にはならないのか。」と何度も念を押す。この知らなければそれで言い逃れるという加藤さんのやり方がこの辺からも伺える。

呼んでいるうちに顔色が変わってきて、読み終わった時には態度は一変していたという。そして、「これは誰が書いたのか。」と書いた本人の編集長に訪ねたらしい。勿論編集長は「自分が書いた。」と答えると、「周りの人達がニュースになっているとか言っていたがTVでも新聞でもそんなニュースはやっていないので、何かの間違いだと思って取り合わなかった。・・・・俺、どうすればいいんだ。」と尋ねてくる始末。「俺はなんにも知らなかった。」と肩を落としてすたこらと帰ってしまった。

あとに残った解体業者は、加藤さんに作業を継続していいものかどうか携帯で連絡するが、加藤さんは着信拒否で行方不明。仕方なく自分の会社のオヤジ(実の親)に電話してきてもらう。編集長に事情を説明されて「こりゃあかんわ。」と言って解体業の連中に引き上げるように命令を出す。解体業の皆様嬉しそうに「これでメシ食えるわ。」と言って帰って行った。

これで加藤さんは解体業者の社長ではないことが判明。加藤さんは解体業者に倉庫の解体を発注した会社の人間だとわかったが、この時点でも名前も明かさず名刺も出さなかったので、どこの誰かわからなかった。本人の言によるとおそらく日新プランニングの関係者であろうと推測するのみ。


そして3回目に会ったのが、GIGAZINEの本社でニイヤマとかいう日新プランニングの顧問と自称する人間と一緒だった。加藤さんは終始一貫して「全ては、地主の言を信じてやったこと。悪いのは地主で我々は騙された被害者である。」というストーリーを微に入り細に入り壊れたテープレコーダーのように繰り返す。そのうち我々の3つの主張「謝れ。個以上壊すな。もとに戻せ。」を聞いてニイヤマさんが遂に居直り「我々はお前たちの被害者だ。お前たちは我々の土地に居座って業務を妨害した加害者だ。・・・・警察を呼ぶなら呼んでもらおう。」と言うので早速警察を呼んだ。それから警察の事情聴取があり加藤さんが答えるのには、「自分は日新プランニングの子会社的な会社の営業である。ニイヤマさんについては日新プランニングの会社の人だとはわかっているが正社員かどうかは知らない。地主に騙された。」ということである。


もらった名刺には、「株式会社エムズ・ジャパン」と書かれてある。会社の登記簿を取ってみたら、日新プランニングの取締役がエムズ・ジャパンの取締役を兼ねていた。会社の届け出の業務目的の項目には、日新プランニングと同じく理解に苦しむものの羅列。日新プランニングと違っているのは、コンピューターのソフトウエアー関連の機器の輸出入と開発設計などが目を引いた。この不動産屋は一体何をやっているのかな?この他には労働者派遣事業というのもあった。これって解体屋さんの派遣のことかな。今では法務局の顔なじみになってしまった。

この加藤さん、あの複雑怪奇な宅建の試験に合格して免許皆伝だという。怪しげな会社から一刻も早く転職して、警察のお世話にならなくてもいい職場に変わるべきでは。それとも、何も知らずに求人募集に応じてしまったが、やめるにやめられない諸事情があるのかも。