2009.11.01
勝間和代のTwitter初級者が中級者になるための使いこなし10ステップ
少し前に、Twitter初心者のための使いこなしの10ステップをまとめましたが、これに続いて、初級者から中級者になるためのステップをまとめてみたいと思います。
なお、前回のエントリーでは初級者を、Twitterの操作が一通りわかって、まずは情報の受け手として、そして、一部の情報については発信者として、Twitterを楽しめる段階、と定義しました。
今回の中級者の定義は、「自分が情報発信の担い手となり、発信する情報が幅広い人に活用してもらえる状態になること」と考えています。
Twitter初級者が中級者になるための使いこなし10ステップ
Step 1. Retweet、RTを積極的に使う。
Step 2. ハブになる人やタグをみつけて、軸にする。
Step 3. 気になるURL情報を共有する。
Step 4. 写真や音楽をアップする。
Step 5. 自分のブログと併用する。
Step 6. Refollowを使う。
Step 7. Listを作る。人のListを見る。
Step 8. 検索コラムを作って、常に表示させる。
Step 9. お気に入りのユーザーのGroupを作る。
Step 10. 自分がハブになる。
ここまでできるようになると、Twitterに投資した時間が、けっこう、高いリターンとして回収できるのではないかと思います。
また、リターンという言葉に気持ち悪さを覚える方がいるかもしれませんが、「互助」、すなわち、互いに助け合う、という意味です。一方的に搾取する関係では、決して続かないと思います。
以下、順番に説明します。
Step 1. Retweet、RTを積極的に使う。
RTとは、他の人の発言を引用して、自分のフォローワーの人に流す方法です。RTはTwitterの最も大きな特徴の一つで、おもしろいな、と思う発言は、みんながどんどんRTしますから、自動的にクチコミが広がることになり、どこかで目につくようになります。
そして、人のRTをみるのもおもしろいのですが、自分でもおもしろいと思ったニュースや、自分がフォローしている人の発言は、どんどんRTをすることで、あなた自身に情報ハブとしての価値が生まれます。すなわち、この人は情報の目利きであるということがわかると、フォロワーが増えるのです。
なお、RTはまだ、公式サイトには実装されていないので、手作業で打ちこむ必要があるため、初めからRT機能があるクライアントソフトがあったほうがずっと便利です。
Step 2. ハブになる人やタグをみつけて、軸にする。
フォロー数、フォロワー数が少ないうちは、なかなか自分あての@IDの発言は来ませんし、かといって、ふつうのTLもなんとなくざわざわと流れているだけで、あまりためになりません。そこで登場するのが、ハブとなる人、あるいは軸になるタグです。
例えば、手前味噌ですが、私の@kazuyo_kを検索すれば、いつもなにか、共通の話題がさまざまな人との間で流れています。インプラントだったり、レッツノートの金額の話だったりさまざまですが、ある意味、kazuyo_kのサロンに座るような形になるわけです。
そうすると、自分としても発言がしやすいし、他の人の発言との関係性もよくわかるようになります。すなわち、フォロワー数が多く、発言が多く、かつ、その発言内容に対して多くの人が集まっている人を探してみるのです。
また、特定のIDの人でなくても、ハッシュタグ#で自分好みの話題を特定することも可能です。
Step 3. 気になるURL情報を共有する。
ネットサーフィンをしているときに、この情報おもしろい、というところによく当たると思います。そういうときには積極的に、Twitterでつぶやいてみてください。クライアントにHootSuiteを使っている人なら、Hootletという機能があるので、それをブックマークしておけば、クリック一つで気に入ったURLをつぶやけます。
Hootletのセットのしかたは、こちらの動画を見てください。他のクライアントソフトでも、類似のサービスがあると思います。
Step 4. 写真や音楽をアップする。
Twitterは文字を交換すると言っても、そこにさまざまなURLを載せることで、画像や音楽、動画なども共有できます。ほとんどのクライアントソフトには画像をTwitpicなどにアップロードした上で、そのURLを短く縮めてからつぶやく機能がついていますので、気軽に試してみてください。
Step 5. 自分のブログと併用する。
多くの人は、ブログももっていると思います。その時に、Twitterに発言しようか、ブログに書こうか、迷うことがあると思います。そういうときは、とりあえず、ブログに書いて、そのブログのURLをTwitterに自動投稿させるのがお薦めです。そうすれば、どちらにも投稿されます。
Friendfeedなどを使うと、その機能があります。また、Twitterの発言内容を自分のブログのサイドバーに載せることも簡単にできます。ブログパーツは公式サイトなどに多数、用意されています。
Step 6. Refollowを使う。
Twitterには、もちろん決まりはないのですが、いわゆる「follow返し」をおこなう人が多いです。自分がFollowしてもらったら、相手をFollowしかえすのです。でも、これを手動で行うと、結構大変です。そこでまとめてfollow返しをするのがこちらの
というサイトです。自分がfollowしていないけれども相手が自分をfollowしてくれている人の一覧や、自分に話したけたけれども、自分がfollowしていない人、あるいは自分が注目する誰かがフォローしている人、などを一度に見て、まとめてフォローをすることができます。
Step 7. Listを作る。人のListを見る。
公式ウェブに最近追加された機能です。クライアントソフトのGroup機能とほぼ同じですが、自分がお気に入りの人たちをグループに分けて、それぞれ別の画面を作ることができます。
さらに、他の人が使っている楽しいListをみつけたら、その人のリストをまとめて、パクることも可能です。
Step 8. 検索コラムを作って、常に表示させる。
お気に入りのキーワード、例えば好きなタレントとかスポーツとか、テレビ番組などでキーワードを入力して、そのキーワードのコラムを常にクライアントソフトに表示させることができます。
ただ、TweetDeckなど、一部のクライアントソフトは日本語検索ができない場合があるので、注意をしてください。私はそのため、HootSuiteを使っています。
Step 9. お気に入りのユーザーのGroupを作る。
自分がフォローする人数が多くなってくると、タイムラインがごしゃごしゃになってきます。だから、クライアントソフトを使って、TLをいくつかのGroupに分けて表示をさせるようにします。例えば、ニュースのヘッダー系のGroupとか、親しい友人のGroupとか、ITにくわしい人のGroupとか、よいニュースをRTしてくれる人のGroupとかです。そうすると、あとから見直したときにも、重要な人のTweetを見逃さずにすむようになります。
Step 10. 自分がハブになる。
自分が情報のハブになって、サロンを開催してしまうイメージです。タグを作ってもいいですし、みなが興味がありそうな共通の話題で呼びかけてもいいですし、積極的に話題を提供してもいいでしょう。
Twitterの特徴は、リアルタイムでさまざまな人の知恵が返ってくるところですから、自分が意見を交換したいこと、知りたいことを積極的に、問いかけてみるわけです。
もちろん、Twitterにはさまざまな機能や関連サービスがあり、これだけがすべてではありません。ただいずれにしても、自分がどのような情報ストリームを受け取っていて、どのような発信をしていくのか、そして、どうやってこのプラットフォームを使いこなすのか、意識をしていきますと、いろいろとおもしろいことが起きるのではないかと思います。
ぜひ、さまざまな使い方を、楽しんで見てください。
また、Twitterの使い方は、広瀬香美さんとの共著、「つながる力」という書籍にまとめましたので、こちらも合わせてご参照ください。