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- 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
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昨日は初めてお目にかかる方も結構いらして、自分の立ち位置を改めて見直す機会になりました。行ってよかった。ありがとうございます。で、見直しながら思ったこと。
オープンソースの隆盛は、ソフトウェア産業外への競争点の移転であるってのは、「Data is the Next Intel Inside」という O'Reilly のフレーズによっても明らかだと思うけど、ソフトウェア産業が成熟期に入ったため、という説明についての納得度はどうなんだろう。成熟したソフトウェア企業の売上構成は、製品の販売からサポートへシフトしていくというのは「ソフトウェア企業の競争戦略」(クスマノ) とかに出てくる話だけど、製品自体からお金を取らないオープンソースモデルの一般化 (しているかはさておき) というのは、つまり産業が成熟したということ (あるいはそれを先取りしようとする動き) だという見方も当然なりたつんだろうと。そのあたりをちゃんと分析した本はないのかな注1。 オープンソースが流行ったのは、いかにソフトウェアの製造原価が安いとは言え、インターネットによって流通コストが下がったという点を忘れてはいけないだろう (書籍と比較して考えればいいのかな) 。一方で、blogosphere (とか Wikipedia) と比べるとソフトウェア開発の間口はなかなか狭くて、アマチュアからアルファプログラマーになる人がいっぱい出てきて、職業としてのプログラマはもうダメぽ的な雰囲気には、(マスメディア vs. ブロガーの対比とは異なり) 話としてすらなかなか出てきそうもないわけであり。 逆に、そこが新たなサービスを展開するチャンスだ、と捉えるのであれば、End-user Development を可能にするようなウェブサービスとしてどのようなものが考えられるか、という話になる。新しい流通構造に即した配布チャンネルを作り、そこにエンドユーザーを開発者として呼び込むような。Japanize は、そこがおもしろいと思ってやっているわけですが、AutoPagerize や Yahoo! Pipes なんかは EUD の仲間になるんだろうか。あるいは、ブログパーツなんかも広義の EUD になるのかな注2。 ウェブ上でのエンドユーザー開発については、カンファレンスが開かれてしかるべき、と他人事のように言ってみる。 参考: 「伝説の焼肉」 - すぎゃーんメモ, 伝説の焼肉に行ってきた:さむしんぐにゅぅ 注1: そういえば最近 Report: Pure Open Source No Longer a Viable Business Model - ReadWriteWeb なんて話も 注2: その点、Greasemetal は作っていて、プログラム (userscript) の配布形態が古くさい感がなきにしもあらず
by kazuhooku
| 2008-10-16 16:16
| 雑想
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