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- 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
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少なくとも ACCS が算出した95億円分は、計算方法がめちゃくちゃなんじゃないの、という話。
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は11月28日、ファイル交換ソフト「Winny」による被害相当額は、約100億円規模であると発表した。 JASRAC の算定方法は良くわからないので、ACCS が担当したそれ以外の部分 (約95億円) について。 まず、タイトル数と被害額の関係だが、コミックのところを見ると、約7億円÷約159万タイトル=440円、ということで、単価×タイトル数=被害額として計算しているらしいことがわかる。 次に「流通」という単語が何を意味しているのかについて。普通に考えれば「流通」=ダウンロードされたファイルの量ということになりそうだが、そうだとすると、Winny ユーザーは6時間の間に、平均ビジネスソフト3本、ゲームソフト6本、アニメ1タイトル、コミック8タイトルをダウンロードしていることになる。ありえねー (笑) また、「ダウンロード」を基準に算定しているのなら、調査期間の被害額から年間の被害額を算出するために、×365日×4 といったことをやりそうなものだが、上に書いたように、そのような計算をした痕跡はない。となると、むしろ、Winnybot を使用して「特定ノードが保有するファイルの一覧」から額を算定した可能性が高くなる注。結局は、 公開されているファイル数 × 平均単価 × ユーザー数 = 被害額 という計算式を使ったんじゃないか。 それってどうなのよ。Winny のユーザーが、公開されている全ファイルをダウンロードするわけじゃないだろうに。ACCS は、図書館の利用者は、図書館の本を全て読むものだとでも考えているのか。あまりに非現実的な算定方法に思えてならない。 もっとマシな算定をしているというのであれば、上記は謝罪の上訂正します。ぜひ計算方法を公開してもらいたいものだ。 6:51 追記: そもそも、タイトル数が非現実的のような気もする。たとえばコミックについてだが、159万タイトルって、そんなに発売されてる? 過去30年間のマンガが全部 Winny 上に存在するとしても、毎月4,000冊以上の新刊が出ている計算になる。実際はその 1/10 以下だと思うから、重複の除去もしてないんじゃないかなぁ。なんというか、あまりに香ばしい感じ。 注: Winny上の著作権侵害ファイル、保有ノードのIPアドレスを特定可能に (INTERNET Watch) を参照のこと
by kazuhooku
| 2006-11-29 06:12
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