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異次元へと繋がる円形の巨大ゲートのよう。雲に開いた円形の隙間「穴あき雲」

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photo by iStock

 うっかり空を見上げたら雲にぽっかり円形の穴があいている。ボーっとその穴をながめていると、そのままキャトルミューティレーションよろしく、上へ上へと吸い寄せられ、そのままあっちの世界に放り込まれてしまうといった未知なる恐怖を連想してしまいたくなる穴あき雲(ホールパンチ雲)。

穴あき雲はどうしてできるの?

 穴あき雲は水滴と氷の「飽和蒸気圧」の差により生じるという。

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 層状の雲を構成する雲粒が、氷点下にありながら凍結していない過冷却の状態にあって、ある一点で凍結が始まると、飽和水蒸気圧の差によって周囲の水滴が蒸発して氷晶表面に昇華し氷晶が急速に成長する現象(ライミング)が発生する。

 そして、成長した氷晶は落下を始める。これにより、雲に円形の穴が開き、その中心付近から筋状の尾流雲が降りる。

 尾流雲は氷晶からなることが多いので、羽毛のような巻雲の形状をしていることが多い。凍結開始のきっかけとしては、層状の雲が2層以上に重なっていて、上層の雲から落下してきた氷晶が過冷却雲層に達すること、などが指摘されている。

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 同様の条件の雲を航空機が通過した跡には、細長い穴開き雲が発生することがある。これは、ジェット機のエンジン排気に含まれる微粒子が氷晶核となって細長い領域にライミングを発生させるためである。

 衛星写真で見ると、結露した窓を指でなぞったような形の隙間ができた様子が観察できる。その形は細長い運河を連想させることから、運河雲とも呼ばれるそうだ。

 穴あき雲を一般的に目にする機会は少なく、UFOだのケムトレイルだの、HAARPだだの、噂されることがよくあるそうだ。

via:earthskywikipedia

穴あき雲は日本でも目撃、撮影されている。(via 雲の穴

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この記事へのコメント、21件

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  1. 見たことあるけど写真ではぽっかりずっと開いている感じだけど
    雲は動くからすぐ形は崩れちゃうんだよね。
    で、自分の時はどんどん風に乗って動いていってしまった。
    でも見ると感激するよ。
    形が面白いよね。

  2. やべぇ、こんな雲みたら治った筈の厨二病が再発してくるwwww

  3. 下から2番目(動画除く)
    バハムートにしか見えねぇ。
    だが、零式じゃあないな。

  4. 科学的な仕組みを知ってもビビるのに、何も知らない古代の人たちはさぞ恐ろしい気持ちになったんだろうな…。

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