アライブ 最終回 ネタバレと感想 がんと共存する時代
松下奈緒さん主演の医療ドラマ、【アライブ~がん専門医のカルテ】も昨夜が最終回でした。これがまたとっても素敵なエピソードでしたね~。
2人に1人がガンになると言われている今、ガンはうまくコントロールして共存できる時代が来たと明言していただけるのは実に心強いですね。
以下ネタバレのあらすじです。
薫の再発は骨転移で、オペは難しいそうです。心は「外科医を続けたい」という薫の意志を尊重し、しびれや痛みをコントロールしながらサポートする決意を固めました。薫にとっての仕事は「生き甲斐」であり、生き甲斐ほど病に効く薬はないのだそうです。
また心はそのためにも国立がん医療センターへの移籍を断りました。阿久津は心の気持ちを理解しながらも、結論を出さずに検討しようと励まします。
抗がん剤治療を始めた薫は、髪が抜け始めたことを知ると即、購買でバリカンを買い、頭を丸刈りにしました。
新規の患者のカンファレンスで、早速キャップをかぶって発言する薫を見た光野は薫に、カッコイイね、と囁きます。
その患者は橘千寿子(三田寛子)~55歳の女性で、ステージ3の食道がんです。術前化学療法後にオペを予定しており、術式は開胸開腹の予定でした。
手術の担当医の薫もがん患者だと知った千寿子は、最初は驚いていましたが、治療を受けながら仕事を続けているのは素敵だと感激します。千寿子自身も介護の仕事に誇りを持っていたようですね。
が、娘の麗奈(佐津川愛美~吉澤文香@知らなくていいコト)は反対しました。心に担当を代えてほしいと迫ります。
心は、薫は高い技術を持っているから大丈夫だと答えましたが、変えざるを得ない事情が発生しました。薫の病状が急変したからです。
どうやら薬が効かなかったようで、薫が背中にかなりの痛みを抱えているのを知った心は、心を鬼にしてオペを断念するよう伝えました。
今の状態でメスを握らせるわけにはいかない。
薫はすぐにわかったと答えた上、言いにくいことを言わせて悪かったと謝罪しました。
それからすぐに薫は不全まひを起こします。
薫はすぐに病理検査をし、今の薫に合った治療に変更することにしました。
担当を外れた後も、薫は毎日車椅子に乗って千寿子を見舞ったそうです。千寿子の手術の時も、別室から手術の様子を見守っていましたものね。
千寿子は麗奈の結婚を楽しみにしていたのが破談になったと聞いて、かなりショックだったそうですが、そんな薫に励まされたと、心から感謝していました。病気になっても人助けができると確信し、介護の仕事にも復帰を決めたそうです。
千寿子の退院が決まったと教えに来た心に、薫は良かったと言いながら泣き出しました。嬉しいではなく羨ましいと思ってしまったのだそうです。
心は、そんな時もあるよ、それでもいいんだよ、と慰めました。
実はこの時薫は、心に国立がん研究センターから誘いが来ていたことを耳にしていたのですが、今、心を行かせることは難しかったようですね。
そばにいて。今だけでいいから。
そんな薫を莉子が取材しました。莉子はようやく職場に病気のことを知らせ、今では「Not Alone」の仕事も手伝っているのだそうです。
その記事を見た須藤が驚いて駆けつけてきました。が、薫自身、何度か須藤に連絡したい気持ちを抑えていたようなのに、帰ってもらうよう心に伝えたようです。
でも心は須藤に、薫のリハビリの時間と場所を教えました。須藤がこっそり見に行くと、薫は子どもたちに外科結びをして見せています。抗がん剤で衰えた力を取り戻そうと、毎日ダンベルや折り紙にも励んでいました。
ある時、京太郎がご馳走を作って漣と一緒に見舞いに来ます。京太郎は薫に、心が立ち直れたのは薫のおかげだと告げました。
心ちゃんにとってあなたは特別な存在だ。ありがとう。
薫は心を呼び出します。がん医療センターからの誘いを断ったと聞いて、正直嬉しかったしホッとしたこともあったけれど、もう大丈夫だから、心配しないでほしい。
心は薫のために嘘をつきます。がん医療センターでは既に他の人員を手配していたのですが、薫の治療が落ち着いたら行くことになっている、と答えたのです。心はいつか新薬を開発したいと思っているのだそうです。
そしてその心の希望は叶えられました。阿久津が心のために、辛抱強く何度も頭を下げにいってくれたのです。
その結果、心はがん医療センターで働くことになり、夏樹は小児科を止めて腫瘍内科医となりました。結城は最初の希望通り外科医となって、今や担当ではなくなった莉子と堂々と付き合っています。
そして薫も、無事に外科医として復帰し、生き生きと働いていました。骨転移した腫瘍はどうやら消えてしまったようです。
がんセンターに移ってからも薫の状態を把握していたらしい心は、これを知ってすぐに横浜みなと病院に駆け付けました。あの時渡せなかった花かごと同じ花束を作って持参します。
薫は両手を広げて嬉しそうに心を迎えました。
がんになったからといって人生を諦める必要はありません。あなたにとって最善の治療を選択することで、これまでどおりの日常生活を送ることができます。好きなことも 続けられる。あなたらしく生きられる。
心の言葉を最後にレビューを閉じさせていただきます。素晴らしいドラマを作ってくださって本当にありがとうございました。