なんだこのラリった動画…!Facebookフォロワー40万人の韓国「ぶっ壊れ」動画職人コ・テギョン氏にインタビューしてみた

2015 12.3

こんにちは。イイヅカミチカです。

先日、いつものようにTwitterのタイムラインを眺めていたところ、とある動画ツイートに出くわしました。

Facebookのタイムラインを覗くと、1投稿に3万以上のいいねがついている投稿もちらほら…。ちなみに、この規模はいいね数90万を誇る東京ディズニーリゾートのFacebookアカウント級です。

しかし、平成生まれの日本人の感覚としては、同世代のFacebookインフルエンサーが一体いかなる存在なのか、全く想像がつきません。日本では、Facebookユーザーには大人が多く、若い子はほとんど使っていないので、20代の若者がFacebookで有名人になるっていう感覚が、日本人の私にとってはすごくわかりにくいんです。うーん、これは直接話を聞いてみなければ……!!

という訳で、今回、韓国の人気インフルエンサーであるコ・テギョンさんに、動画を見たことがある人ならすぐに分かる「あの部屋」から、Skypeでkakeruが日本のメディアで初めてインタビューを行いました!ちょっと感動。

====================

イイヅカ:初めまして。直接ご挨拶差し上げられず申し訳ありませんが、こうしてSkypeでインタビューを受けて頂くことができて光栄です。本日は宜しくお願い致します!

 

テギョン:コ・テギョンと申します。僕もこうやって、日本でも取材を受けることができて嬉しいです。

暇つぶしで始めた動画アップ、今は好きで続けてる

イイヅカ:さて、テギョンさんはFacebook上でのフォロワーがもうすぐ40万人に達するとのことなのですが…Facebookって、韓国ではどんな風に使われているんでしょうか?知らない人とも交流したりするんですか?

テギョン:普通の人は、リアルの友達と繋がるために使っていると思います。基本的には暇つぶしのために見るSNSですね。移動時間や、友達を待っている時、寝る前とか、つまんない時間にササッと見る感じ。だから、見たりシェアしたりする投稿も、パッと見て笑えるような投稿がほとんどです。僕も元々からSNSはよく使うほうでしたが、今のような活動をし始める前は、普通の人と同じように、友達と連絡を取ったり、面白いものを見たりするためだけに使っていました。

イイヅカ:日本ではFacebookをやっている若者はあまり多くないのですが、韓国では10~20代の若者が使っているSNS印象があります。そもそも、韓国ではどうして若者の間でFacebookが人気なのでしょうか?

テギョン:Facebookが流行る前、韓国にはCyworldというSNSがありまして(参照:「韓国では死語なのに、なぜいま日本でブーム?『オルチャン』の歴史にフォーカスしてみた。」)、当時、韓国でネットをやっていた若者はみんなCyworldを使っていたんですが、色々あってユーザーが一気に減ってしまったんですよ。(※)Cyworldに代わるような他のSNSが必要になった、ちょうどそのタイミングでFacebookが登場したため、Cyworldを使っていた人達が一気にFacebookに乗り換えたんです。

 (※「市場のモバイル化に対応しない」「ユーザーサポートが弱い」「過度な有料化」などの理由でユーザーが離脱していく中、2011年に起きた大規模な個人情報流出事件が決定打となり、Cyworldのユーザーは激減しました。)

イイヅカ:では、元々はごく普通のSNSユーザーだったテギョンさんが、動画を作ってアップロードすることになったきっかけは何だったのでしょうか。

テギョン:完全に暇つぶしです(笑)大学の授業を終えた後、図書館で勉強してから家に帰ると大体22時ぐらいなんですけど、そこから寝るまで特にやることもなくて。暇つぶしに一度、歌を歌った動画を撮ってネットにアップロードしてみたら、面白がって見てくれる人達がいることが分かり、そこから本格的に動画を撮ってアップロードするようになりました。

イイヅカ:アップロードした先というのは、Facebookのタイムラインですか?

テギョン:いや、タイムラインではなかったです。Facebookグループの中に、面白い動画や写真をアップロードして見て楽しむグループがあるんですけど、そこにアップロードしました。友達が見るタイムラインに、急にふざけた動画をアップロードするのはちょっと気が引けるじゃないですか(笑)でも、そういうFacebookグループに加入している人達は、ふざけた動画に対する拒否感とかもなくて、面白がって見てくれるので、初めはずっとFacebookグループで活動していました。そうするうちに少しずつ動画を見てくれる人、面白がってくれる人が増えて来たので、タイムラインにも上げるようになったんです。

イイヅカ:なるほど。ところで、ネットで動画を上げている人って、なんていうか……非リア充的な人も多いと思うんですが、テギョンさんは薬剤師ですし、Facebookとかを見ていてもリアルの友人もたくさんいて、彼女もいて、完全にリア充ですよね。そんな人がネット上でこういう活動を続けているのって、ちょっと不思議に感じるところもあるんですが。

テギョン:本当にただただ面白いから続けています。暇つぶしから始まったものではあるけれど、本当に面白くて、好きでやってます。

影響を受けた媒体はVine。撮影機材はスマホ

イイヅカ:動画を撮影するとき、スマホで撮ってるって本当ですか?

テギョンGalaxy S6を使って撮影しています。カメラも買って使ってみたんですけど、Galaxyが一番よく撮れるので、結局またGalaxyを使って撮るようになりました。

イイヅカ:編集はパソコンを使ってやってるんですよね。

テギョン:はい。SonyのVegasを使って編集しています。

イイヅカ:専門的なソフトですが、編集方法はどうやって学んだんですか?

テギョンYouTubeには編集ソフトのハウツー動画がたくさんあるので、そういうものを見ながら、その時その時で必要な技術を探して、独学で覚えていきました。でも、僕の編集は対して難しいものではなくて、誰でもできる基本スキルばかりです。

イイヅカ:テギョンさんの昔の動画を見たところ、過去にニコニコ動画で流行した動画を真似した動画がいくつかありましたが、元々ニコニコ動画のユーザーだったんですか?

파돌리기춤퇴경아 약먹자유투브 http://bit.ly/1IoPiX8

Posted by on 2014年11月12日

テギョン:動画作りは趣味として始めたことですけど、もうちょっと頑張って芸能の仕事もしてみたいなと思うようになりました。映画に出たりとか、歌手のミュージックビデオに出たりとか、機会があればそういうこともしてみたいです。僕はあんまり芸能人っぽくない性格なので、色々と努力しなきゃいけないとは思いますけど……。

イイヅカ:今のテギョンさんの人気を見ていると、そういう仕事ももうすぐ来るんじゃないでしょうか!?でも、芸能人というよりは、「近所の面白いお兄さん」みたいな感じだからこその人気もあると思いますよ。それがテギョンさんの魅力というか。

テギョン:……ありがとうございます(笑)

イイヅカ:それでは、最後に日本のファンに何かメッセージがあれば、お願いします。

テギョン:僕はまだ日本には一回も行ったことがないんですが、もうちょっとしたら日本に遊びに行ってみようと思っています。僕が日本に遊びに行くことになったら、歓迎してもらえれば嬉しいです。海外で誰かが、「あ、テギョンだ」って言ってくれたら、ものすごく不思議で、とっても嬉しいと思うんですよね。だから、僕が日本に行ったら、街中で気付いて、声を掛けてください(笑)

それから、僕が日本のファンのみなさんのことを特別に思っていることを知ってもらえると嬉しいです。……日本のメディアだからこういうことを言っているんじゃないですよ!(笑)隣の国で、外国ではあるけれど、とても近いような、親しい感覚がするので、僕にとっては特別な存在です。特にTwitterは、日本の方々のために運用しているようなものなので、これからもよろしくお願いしますね。

イイヅカ:本日は、インタビューを受けてくださり、本当にありがとうございました!

====================

一見、とても短く、ふざけているだけの動画に見えるテギョンさんの動画ですが、インタビューを通じてお話する中で、様々な想いの上に作られたものであるということが分かりました。

SNS上には、ふざけた面白いコンテンツはたくさんありますが、テギョンさんは本気でふざけ続けているからこそ、SNS上の有象無象の中でひときわ輝く存在になれたと言っても過言ではないかもしれませんね。テギョンさんのこれからのご活躍に期待します!


PAGE
TOP