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家電製品ミニレビュー
マキタ「充電式クリーナー 4093DW」

~新幹線でも使われているコードレス掃除機
Reported by 本誌:伊達 浩二

充電式クリーナー 4093DW
 JR東日本の新幹線に乗ると、シートのポケットに通販カタログが入っている。

 内容は「山手線“駅メロ”目覚まし時計」などの鉄道グッズが多いのだが、家電についても変わったものが掲載されていることが多い。

 今回紹介する株式会社マキタの「充電式クリーナー 4093DW」も“新幹線でも使われているコードレスクリーナー”として紹介されていた。終着駅での車内整備で使われている実績があるようだ。

 写真を見ると、ハンディクリーナーの吸込口に、長いパイプを付けたような形をしている。本体の尾部が取っ手になっているようだ。

 掲載されていたのは1機種だったが、興味をもって調べてみると、全部で5機種あることがわかった。とりあえず1機種を選んで購入することにした。

 まず、3機種はバッテリがカートリッジ式で、2機種は内蔵式なので、カートリッジ式を選ぶ。バッテリは耐久性のあるニッカドだが、長く使う製品なのでバッテリに寿命がきたときに交換できるほうにした。

 さらに、集塵方式が紙パック式とカートリッジ式に分かれている。紙パック式は専用紙パックの入手が面倒だが、カートリッジ式はフィルタ掃除が面倒そうなので、紙パック式にした。

 これで残りが「4093DW」と「4073DW」の2機種になる。外観はほぼ同じだが、4093DWは電圧が9.6V、4073DWが7.2Vなので、モーターが強力な4093DWを選んだ。

 メーカー希望小売価格が17,500円で、楽天市場での購入価格は送料込みで12,500円だった。これに、紙パックの30枚入りセットを付けた。こちらは希望小売価格が1,800円で購入価格は1,575円だった。


CDとサイズを比較してみた
長いパイプと、小さめのヘッドがついた独特の形状
ヘッドの裏側

 到着した本体は、大きめのハンディクリーナーという印象だ。これに、45cmほどのパイプと小さめのヘッドが付く。ヘッドはごく普通のもので、回転式のブラシなどは備えていない。

 バッテリは大きく重い。さらに大きいのが充電器で、重いバッテリを縦に立てても微動だにしない大きさだ。まず、60分かかるという満充電を待って、掃除をしてみる。

 電源スイッチは取っ手の部分にあり、使いやすい。電源スイッチは強弱の切換も兼ねており、「切」「弱」「強」の順になっている。


バッテリはニッカド電池を使用する
満充電には60分かかる

 バッテリが重いので掃除機が重くて疲れるのでないかと心配していたが、持ったときのバランスが良く、重さを感じない。このあたりは電動工具メーカーであるマキタのノウハウが生きているのだろう。

 これまで、何台かハンディクリーナーを使ってきたが、4093DWの吸引力は1、2を争うぐらい強い。特に、強にした場合は500円玉も楽々吸い込んでしまう。ただし、ハンディクリーナー全般にそうだが、動作音は大きい。とくに、強にしたときはモーター音がうるさい。


【動画】「弱」で掃除しているようす(WMV形式、約2.6MB) 【動画】「強」運転時のようす(WMV形式、約2.0MB)

【動画】「強」で500円玉を吸い取らせてみたところ(WMV形式、約1.1MB) 【動画】「弱」から「強」の順に切り替えているようす(WMV形式、約920KB)

 動作時間は強で約13分、弱で約23分となっている。掃除の仕方にもよると思うが、強で6畳間を2部屋掃除すると、吸引力が弱くなってくる。

 しかし、この製品の良さは本格的な掃除よりもちょっと目についたゴミの掃除の際に発揮される。コードレスであることと、本体の軽さを生かして、目に付いたホコリをさっと掃除するときの軽快感は気持ちが良い。

 小さめのヘッドも、広い範囲をまんべんなく掃除するには向いていないが、部屋の隅やトイレなど狭い場所でも隙間ノズルに交換することなく掃除できるので便利だ。

 本体には紙パック10枚のほかに、ダストバッグがついてくる。これは紙パックの代わりにつける不織布製の袋で、使い捨てではなく、洗って何度も使用できるという利点がある。一度試してみたのだが、ゴミを手で除けて洗うのが面倒くさくて使っていない。

 使用していないときは尾部にあるリングを壁のフックなどにかけて下げておく。ホウキのような感覚だ。その際に気がついたのだが、重みがあって小さなゴミの場合は、置いてある場所の床に落ちていることがある。吸い込み口から紙パックまで一直線で逆流防止がないので、壁に吊るしておくと紙パックから戻ってしまうのだ。これに気がついてからは、できるだけ頻繁に紙パックを交換するようにしている。

 前に書いたように、充電時にはバッテリを本体から取り出す必要がある。これは、デジカメなどで慣れているので、苦にはならないのだが、バッテリのカバーがちょっと取り外しにくい。カバー全体が曲線でできているので、プラスチックのツメを外すのに、ちょっとコツがいるのだ。デジカメやDVカメラのように、レバーなどで簡単に開閉できるカバーか、カバーレスでスライド式にはまるバッテリにしてほしい。マキタの最新電動工具はスライド式のリチウムイオンバッテリが使われているので、あれがそのまま使えれば一番良い。


紙パックが10枚と、洗って再利用できるダストバッグが付属する 尾部のリングを使えば、壁のフックに下げておける 充電時には、本体のカバーを外し、バッテリを取り出す必要がある

 さらに理想を言えば、充電器をもう一回り大きくし、掃除機本体を立てて置けば、そのまま充電できるようにしてほしいと思う。吸入口を上に立てるようにすれば、ゴミも戻らず、一石二鳥ではないだろうか。

 導入から半年経ったマキタのコードレス掃除機だが、2台目の掃除機として我が家に定着している。ハンディクリーナーにもなる強力な掃除機ということで、エレクトロラックス「ergorapid ZB271」などと比較されている場合があるが、性格は正反対だ。エレクトロラックスが重量級で主役を狙った製品だとすれば、マキタは軽量級ならではの切れ味の良い助演俳優というところだ。

 これ1台ですべてをまかなおうとすると不満もあるが、サブの掃除機として推薦したい。吸塵力はあるので、フローリングか畳のワンルームなら、これ1台でも十分にやっていけるだろう。





URL
  株式会社マキタ
  http://www.makita.co.jp/
  製品の取扱説明書(PDF)
  http://www.makita.co.jp/product/files/4093D_4093DW.pdf

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2007/02/14 00:02

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