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三菱電機は、現在販売中の機種を最後として、携帯電話の新規開発を終了すると発表した。携帯電話端末事業を終了させて、戦略的事業再編を行なう。
同社では、1983年に自動車電話をNTT向けに提供して以来、移動体・携帯電話端末の開発を行なってきたが、近年は出荷台数が減少。2005年度の国内外の携帯端末販売数は約350万台、2006年度の販売数は約300万台となっていたが、2007年度の出荷台数見込みは約210万台、売上高見込みは約1,000億円に落ち込み、今後の方向性を検討した結果、経営資源を他の注力すべき分野に集約することになったという。なお、海外の携帯電話事業については、2005年度までに北米・欧州から撤退し、中国の開発・販売部門を閉鎖している。
今後の端末開発については、ドコモ向けに提供しているD905i、D705i、D705iμの3機種で端末開発が終了となり、「次のモデルはない」(三菱電機広報)ということになった。ただし、これまでに発売された同社製端末のサポートや、電池パック「D06」の回収は、引き続き対応していくという。同社によれば、「基本的に故障修理対応は6年間。ただし、故障箇所によっては部品が不足することもあり、故障修理の申し出はドコモさんの窓口から行なってもらい、個別に対応していく」としている。
携帯電話端末部門のスタッフ約600名は、基本的に同社内の他部署に再配置される予定。これにより、三菱電機では、NGN関連機器や基地局などのインフラ事業などの強化を図る。また子会社で携帯電話端末の販売を行なうダイヤモンドテレコムは、引き続き販売事業を展開する。ドコモとの関係も他の通信関連事業で今後も継続していけるよう取り組むという。
携帯電話端末の開発から撤退することによる財務上の影響として、一時損失が約170億円(税引前利益)になる見込み。
■ URL
ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/0303-b.htm
(関口 聖)
2008/03/03 11:34
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ケータイWatch編集部 [email protected]
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