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まず同氏は、ソフトバンクが米Yahoo!とのジョイントベンチャーや固定インターネットサービスなどを行なっていると紹介し、モバイル分野については「今年はモバイル端末がインターネットマシンとなる年として記憶される」と述べた。その理由として同氏は、3つの理由を挙げる。 1つめの理由としては、「アクセス速度が向上する。従来の3Gでは足りないが、HSDPAでようやく十分な速度が得られる」とする。 2つめの理由としては、CPUを挙げる。「画面描写速度は十分ではなかったが、今ようやく十分になった」と語る。 3つめにはディスプレイサイズを挙げる。「これまでのケータイのディスプレイは、ネット表示にはあまりに小さかった」と語り、ソフトバンクモバイルの最新モデル、「インターネットマシン」こと「922SH」を取り出す。同氏は「これは私がデザインしたケータイ。フルワイドVGAで、ほとんどのウェブページが表示できる」とアピールした。
同氏は「これからのインターネットはモバイルに向かう。これが誰にも止められない大きなトレンド」、さらに「高いお金を出して携帯電話事業者を買ったが、その価値はあった」と語り会場の笑いを誘った。コンテンツも、これまではケータイ向けとパソコン向けが別々だったが、これからは両方に対応したマルチアウトプットに向かうとの考えを示した。 続いて同氏は、携帯電話事業者としてのビジネスについて言及する。音声通話とデータ通信のARPU推移のグラフを示し、「固定回線ブロードバンドと同じで、ボイスARPUは要らない」と語る。さらに「我々は（Yahoo! BBで）初めて無料の音声通話を提供した。これはSkypeよりも前のこと。パソコンもヘッドセットも要らない」とし、同社の先進性をアピールする。データ通信の革新については、「3Gのあとに分かれ目がやってくる。HSDPAより前は十分ではない。遅すぎる。3.5G以降で生活が幸せになる」と持論を述べた。 パネルディスカッションでビジネスモデルの話題になると、同氏は「固定回線の帯域は無限だが、ケータイは有限で、使われればデータARPUが上がる。しかし日本では6割が3Gのデータ定額サービスを使っていて、そこから収入は得られない。ビデオメッセージやYouTubeなどがたくさん使われるようになると、トラフィックがネットワークを殺してしまう。コンテンツプロバイダと連携を取る必要がある。マナーやコントロール無しにリッチコンテンツはモバイルに導入できない」と語る。 また、収益モデルについては、「ケータイは固定インターネットと異なり、少額課金システムがあり、ゲームなどで使われている。ケータイはディスプレイが小さいので、広告は向かない。パソコンでの広告システムは、モバイルでは変わるべき」と述べた。
■ 米Yahoo!のBoerries氏がiPhone版「Yahoo! oneConnect」紹介 このほかにも同セッションでは、米Yahoo!のExective Vice Presidentのmarco Boerries氏が、前日に発表された新サービス「Yahoo! oneConnect」を紹介した。その中でBoerries氏は、S60端末でのYahoo! oneConnectのデモに加え、iPhone向けに作られたバージョンも公開した。
■ ＵＲＬ The Mobile World Congress 2008 Barcelona http://www.mobileworldcongress.com/ ■ 関連記事 ・ 世界最大級のモバイル関連イベント （白根 雅彦） 2008/02/14 13:36 | ||||||||||||||||||||||||||||
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