公開日:2024/12/18 最終更新日:2024/12/24
JVNVU#98102314
Apache Tomcatにおける複数の脆弱性
The Apache Software Foundationが提供するApache Tomcatには、複数の脆弱性が存在します。
- Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.1まで
- Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.33まで
- Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.97まで
The Apache Software Foundationから、Apache Tomcatの脆弱性に対するアップデートが公開されました。
- ケースセンシティブでないファイルシステムで、読み取り専用の初期化パラメーター
readonly
にfalse
を設定し、初期設定のサーブレットが書き込み可能な場合、同一のファイルのロード中に同時に読み取りとアップロードを行うと、Tomcatのケースセンシティビティのチェックを回避する問題(CVE-2024-50379、CVE-2024-56337) - 初期設定ではローカルホストのみアクセス可能なexamples Webアプリケーションにおいて、アップロードされるデータに制限を設けていない問題(CVE-2024-54677)
脆弱性を悪用された場合、次のような影響を受ける可能性があります。
- アップロードされたファイルがJSPとして取り扱われ、リモートでコードを実行される(CVE-2024-50379、CVE-2024-56337)
- サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける(CVE-2024-54677)
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、以下バージョンへアップデートしてください。
- Apache Tomcat 11.0.2およびそれ以降
- Apache Tomcat 10.1.34およびそれ以降
- Apache Tomcat 9.0.98およびそれ以降
特定の条件下においてCVE-2024-50379の脆弱性の回避に追加の構成が必要となるため、CVE-2024-56337が採番されました。
CVE-2024-56337について、開発者は以下の回避策を案内しています。
- Java 8、Java 11およびJava 17で当該製品を使用する場合は、システムプロパティ
sun.io.useCanonCaches
をfalse
に設定してください
- 2024/12/24
- [詳細情報]、[想定される影響]、[対策方法]、[ベンダ情報]を更新しました