結局全部Twitterに食われちゃったんだよね – Yet another my Posterous blog
上記エントリに対する @yanbe さんのブックマークコメント
この手のWebサービスはストック系とフロー系があって、フロー系はほぼTwitter一人勝ちだと思う。ストック系はTumblrがいい位置につけてる
を読んで.ボクもいつからか情報の「ストック」と「フロー」を分けて考えるようになっていて,言葉までまったく同じ仕切りだったから,気になって少し掘り下げて考えてみることにしました.
流れる情報と留まる情報
「ストック フロー」で検索するとお金の話がいっぱい出てくるので,「情報 ストック フロー」で検索してあげるのがよさそうです.
検索結果の中から,ボクが目を通したエントリをリストします.流れを理解するために,エントリの投稿年月日も併せて記載し,時系列でソートしました.
- diary.yuco.net – フローとストックのはなし (2005/01/29)
- ブログはフロー、Wikiはストック – Zopeジャンキー日記 (2005/06/28)
- Rauru Blog » Blog Archive » 情報のストック vs フロー (2005/12/28)
- フローメディアとストックメディア – FIFTH EDITION (2006/03/24)
- Web情報のフローとストックを考える – 発声練習 (2006/11/04)
- メールで情報“共有”するのはいい加減やめにしようよ、とか言ってみるテスト [情報のストックとフロー] – higuchi.com blog (2008/02/28)
- 第21回 流れる情報と留まる情報 | WIRED VISION (2008/03/26)
- ストック情報とフロー情報 | 情報デザイン研究室 (2009/03/30)
既存メディアに対しての Web の勃興があり,その Web の上でも個人サイト,Blog,Wiki といった多様なサイト形態が登場,あわせて,RSS リーダやソーシャルブックマークといったツールの普及もありました.そういった変化が起こるたびに,情報のフローとストックについての議論があったのだと分かります.
ですが,Rauru Blog » Blog Archive » 情報のストック vs フローで
たとえ Web 2.0 バブルが弾けようとも、そんな葉枝末節の些細事とは関係なく、情報ストックの価値はますます減じ続け、フローの価値は増大し続けるだろう。そして我々も、否応なしに、そのような社会の中で生きていかねばならない。
と指摘されている通り,人類の歴史という大きな枠で見てもこの流れは必然であり,これからも止まらないのでしょう.このエントリが投稿されたのが3年以上前であるにも関わらず,まるで色褪せていないどころか,むしろ一層の深みを持つようになっているのだから,流れが続いていることの証明ですね.
変化として面白かったのは,「ストックとフロー」の対比が「Wiki と Blog」から「Blog と Twitter」になっているところです.Blog のポジションが相対的に静的な方向にシフトしています.Blog に書かれている情報に一定以上の信頼が置かれることになった,ということなのかもしれません.また,Wiki と Blog がツールとしての一般名詞であるのに対し,Twitter はサービスとしての固有名詞であることも興味深いです.Twitter が following/follower という関係まで含めて Twitter であることを考えると,フロー情報は人同士のつながりと強い関係があるということでしょうか.
「Blog 上で議論が成された結果を Wiki にまとめる」だったのが,「Twitter で議論して Blog にまとめる」と,単に段階がずれただけ,ってのはありそうです.
参照
情報ありがとうございました!
初出は分かりませんが、Webサービスをストックとフローで分ける考え方は、昔、wikiとblogの関係を説明するのに使われてたと思います
「Wikiはストック・Blogはフロー」って俺の印象だと初期の「Wikiばな」で見た
blogをwikiの初出ってどこ?と今では探りやすいかもしれませんが、当時は難しくて皆さん同じように同時多発的に考えていた記憶があります。僕は遅れて考えた人ですが、あえて当時の記憶を出してみました。