シリア制裁解除を要請 暫定政府外相がカタール首相との会談後表明

シリア制裁解除を要請 暫定政府外相がカタール首相との会談後表明
 1月5日、シリア暫定政府のシェイバニ外相は、カタールのムハンマド首相兼外相と会談後、米国が旧アサド政権に課した各種のシリア制裁を解除するよう改めて要請した。写真は、ドーハに到着した同外相。1月5日、ドーハで撮影。SANA提供(2025年 ロイター)
[ドーハ 5日 ロイター] - シリア暫定政府のシェイバニ外相は5日、カタールのムハンマド首相兼外相と会談後、米国が旧アサド政権に課した各種のシリア制裁を解除するよう改めて要請した。
シェイバニ氏はカタールがシリア復興のパートナーになるとの見方から期待を寄せており、外相としての訪問はアサド政権崩壊後2度目となった。
シェイバニ氏は会談後に記者団に「シリア国民は他国の支援や協力を待ち望んでおり、制裁措置が急速な復興と発展の妨げとなっている」と述べた。
さらに「われわれは米国に制裁解除を改めて求める。制裁は、以前のようにアサド政権に課せられたものではなく、今やシリア国民に課されている」と強調した。
ムハンマド首相を補佐するフライフィ外務担当国務相によると、シェイバニ氏は会談で目先の課題解決に向けた明確な青写真を提示した。フライフィ氏は「われわれはシリア内政に対する外国のいかなる干渉も許さないよう協力しているところだ」と話した。
シェイバニ氏のX(旧ツイッター)投稿によると、アラブ首長国連邦(UAE)とヨルダンも今週訪問し、シリア復興支援の協調関係を築くとみられる。

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