ロシア、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃 全土に警報

ロシア、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃 全土に警報
12月13日、ロシアはウクライナのエネルギー施設に対して大規模な攻撃を行ったと、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が発表した。写真は同日、キーウの地下鉄に避難する人々(2024年 ロイター/Alina Smutko)
[キーウ 13日 ロイター] - ロシアは13日朝、ウクライナのエネルギー施設に対して大規模な攻撃を行ったと、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が発表した。
「敵はテロを続けている。再び、ウクライナ全土のエネルギー部門が大規模な攻撃を受けている」とフェイスブックに投稿した。
ロシア国防省は、ウクライナが米国から供給された長距離地対地ミサイル「ATACMS (エイタクムス)」を使用したことへの報復だと明らかにした。
空中および海上配備型の長距離精密兵器と無人機(ドローン)を用いて「ウクライナの軍産複合体を支える燃料・エネルギーインフラの重要施設」を攻撃したと述べた。
ウクライナのエネルギーシステムは今年既に11回、ロシアによる攻撃を受けており、全土で広範な被害と長時間の停電が発生している。
送電会社ウクレネルゴによると、13日の攻撃で消費者の電力使用がさらに制限された。産業関係者がロイターに対し明らかにしたところによると、変電所やガスインフラが攻撃のターゲットになったという。
この日はウクライナ全土に空襲警報が発令されており、地元当局の発表によると、南部のオデーサ(オデッサ)で複数の爆発が発生した。首都キーウ(キエフ)当局は防空システムが作動しているとしている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアは93発のミサイルと約200機のドローンを発射したと述べた。
ウクライナの防空網は81発のミサイルを迎撃。うち11発はF─16戦闘機が撃ち落としたという。

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