反体制派への武器供与、シリア大統領「欧州に高い代償」

反体制派への武器供与、シリア大統領「欧州に高い代償」
6月17日、シリアのアサド大統領が、ドイツ紙のインタビューに応じ、欧州諸国が米国の方針に従い反体制派に武器を供与すれば、「高い代償を支払う」ことになると警告した。写真はインタビューに答えるアサド大統領。SANA配信(2013年 ロイター)
[ベルリン 17日 ロイター] - 内戦が続くシリアのアサド大統領が、ドイツ紙のインタビューに応じ、欧州諸国が米国の方針に従い反体制派に武器を供与すれば、「高い代償を支払う」ことになると警告した。
フランクフルター・アルゲマイネ紙が17日、電子版にインタビューの内容を掲載。その中でアサド大統領は、反体制派への武器供与で「欧州の裏庭がテロリストの温床となり、欧州は高い代償を支払うことになる」と主張した。
また大統領は、「テロリストは戦闘で経験を得て、過激思想を身に付けて戻る」とし、武器供与によって結果的に「テロ」が欧州に輸出されることになると強調。「たとえ望まなくても、欧州にはシリア国家と協力する以外の選択肢はない」と述べた。
オバマ米政権は先週、アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリア反体制派に軍事支援を行うと表明していた。

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