英仏がシリア反体制派に武器供与も、EUが禁輸解除

英仏がシリア反体制派に武器供与も、EUが禁輸解除
5月27日、EUの外相理事会が開かれ、内戦が続くシリアへの武器禁輸措置について英国とフランスが延長に反対し、両国が8月にもシリア反体制派への武器供与を始める可能性が出てきた。写真右はヘイグ英外相(2013年 ロイター/Francois Lenoir)
[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相理事会が27日、ブリュッセルで開かれ、内戦が続くシリアへの武器禁輸措置について英国とフランスが延長に反対し、両国が8月にもシリア反体制派への武器供与を始める可能性が出てきた。
英仏は現時点で反体制派に武器供与はしない方針で加盟国と足並みをそろえているが、EU当局者によると、この合意は8月1日に失効するという。
一方、アサド大統領やシリア高官に対する資産凍結や渡航禁止などを含む経済制裁は継続されることになった。
武器供与をめぐっては、反体制派支援の明確なメッセージを送るために必要だとする英仏に対し、オーストリアやスウェーデンなどが暴力や不安定化を助長するとして強く反対している。
ヘイグ英外相は記者団に「直ちに武器を送る計画はないが、状況悪化が続けば、将来的に対応できる柔軟性を得た」と述べ、武器禁輸が実質的に解除されたと語った。

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