首相と会談した日銀総裁、2%からずれたら「政策調整」と言明

物価目標達成の道筋ずれれば躊躇なく調整と話した=首相との会談で日銀総裁
4月15日、黒田日銀総裁(写真)は、官邸で安倍首相と会談し、日銀が掲げる2%の物価安定目標について、達成への道筋を着実にたどっていると説明する一方、達成に支障をきたせば躊躇なく政策調整すると伝えたことを明らかにした。都内の日銀本店で昨年12月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 15日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は15日、官邸で安倍晋三首相と会談し、日銀が掲げる2%の物価安定目標について、達成への道筋を着実にたどっていると説明する一方、道筋から外れる場合は躊躇(ちゅうちょ)なく政策調整すると伝えたことを明らかにした。会談後、官邸で記者団に語った。
総裁は会談で、首相に対して2%の物価安定目標の達成に向けて「道筋を着実にたどっている」と説明する一方、「未だ道半ば」とも指摘。済状況の十分な把握に努め、内外の経済情勢を踏まえて「2%の物価安定目標に向けた道筋からずれていくことあれば、ちゅうちょなく政策調整する」と強調した。
こうした点について「総理にも理解いただいたと思う」と指摘。首相からは、金融政策運営で「特別な事はなかった」とし、追加金融緩和などについて要請はなかったと語った。
首相との会合は定期的なもので、10─11日にワシントンで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の報告を中心に、金融・経済情勢全般について話したという。
(伊藤純夫 山口貴也)
*内容を追加して再送します。

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