アジア航空各社が中国当局に飛行計画提出へ、防空識別圏設定で

[北京/東京 25日 ロイター] -中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)上空周辺を含む東シナ海に防空識別圏を設定したことを受け、各国の航空当局者は、航空会社の中国当局への飛行計画提出が必要になるとの見方を示した。
ソウルの交通省幹部は、中国が設定した防空識別圏を飛行する韓国の航空機は中国当局に飛行計画を提出すると述べた。台湾の交通部民用航空局のYi Shin-Juang氏は、台湾の航空会社も同様に中国当局に通知するが、航空各社は航路の変更は義務付けられていない、と述べた。
香港の航空当局も、識別圏を飛行する航空機は中国当局への飛行計画の通知が必要としている。
日本の国土交通省航空局の当局者は、防空識別圏を経由して中国本土以外の目的地に向かう航空機は中国への飛行計画の提出が必要になる可能性が高いとの見方を示した。
日本航空<9201.T>とANAホールディングス<9202.T>は、防空識別圏の設定により識別圏を通過する航空便に影響は出ていないとしている。
シンガポール航空と豪カンタス航空は識別圏を通過する航空便について中国当局に随時報告するとしている。
大韓航空<003490.KS>は、中国当局に飛行計画を提出するが、運航ルートに影響はないとしている。
*内容を追加します。

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