中国当局が海運大手チャイナCOSCO幹部を調査、汚職撲滅の一環

中国当局が海運大手チャイナCOSCO幹部を調査、汚職撲滅の一環
11月8日、中国最大手の中国遠洋控股(チャイナCOSCOホールディングス)は、経営幹部の1人である徐敏傑・執行董事が中国当局の調査を受けていると発表した。北京の同社本社で2010年8月撮影(2013年 ロイター/Barry Huang)
[香港/上海 8日 ロイター] -バルク船(ばら積み船)運航で中国最大手の中国遠洋控股(チャイナCOSCOホールディングス)<1919.HK><601919.SS>は、上海証券取引所に提出した文書の中で、経営幹部の1人である徐敏傑・執行董事が中国当局の調査を受けていると発表した。
汚職に関する調査とみられる。
中国指導部は汚職撲滅キャンペーンを繰り広げており、海運業界にも調査対象が拡大した格好だ。
同社は、通常通り業務は継続しているとして、調査が大きな影響を与えることはないとしたものの、その他の詳細な情報については明らかにしていない。ロイターは本社に電話を掛けたが、応答はなかった。
中国海運業界のウェブサイトはこれに先立ち、徐氏が汚職に絡んで調査を受けていると明らかにしていた。この情報はその後、ウェブサイトから削除されたが、その他の中国のニュースポータルサイトで閲覧可能となっている。
習近平国家主席は汚職撲滅を掲げており、中国石油天然ガス集団(CNPC)の元幹部らが調査を受けるなど、エネルギー業界に対するが取り締まりが強化されていたが、海運業界への調査が明らかになったのは初めて。
チャイナCOSCOのウェブサイトに掲載された徐執行董事の経歴によると、徐氏は海運業界での経験が30年超に及ぶベテラン。
チャイナCOSCOは、国有企業の中国遠洋運輸(集団)総公司(中遠集団)の傘下に置かれているほか、香港上場の港湾運営企業COSCOパシフィック(中遠太平洋)<1199.HK>を傘下に持っている。
*内容を追加して再送します。

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