天安門車両炎上、中国政府は自爆攻撃の可能性も視野

天安門車両突入事件、自爆攻撃の可能性も=関係筋
10月29日、中国北京の天安門広場で28日に起きた車両突入・炎上事件で、中国政府は自爆攻撃の可能性も視野に入れていることが分かった。写真は28日撮影(2013年 ロイター)
[北京 29日 ロイター] -中国北京の天安門広場で28日に起きた車両突入・炎上について、中国政府は自爆攻撃の可能性も視野に入れている。複数の関係筋がロイターに明らかにした。
事情に詳しい関係筋は「周到に準備された自爆攻撃のように見える」と述べた。
車両突入・炎上では車内にいた3人を含む5人が死亡。少なくとも38人が負傷した。今のところ、事故、もしくは攻撃だったのかについて当局から発表はない。
関係筋によると、警察当局は捜査中で、車内にいた3人の身元をまだ特定していない。
北京の警察当局は28日遅くの時点で、「重大事案」に関与したとして、新疆ウイグル自治区出身の容疑者2人について捜査を進めている。
関係筋によると、男らは車両の可燃物に火を付けた疑いがあるという。
中国指導部に近い関係筋は「事故ではない。ジープはバリケードをなぎ倒し、歩行者に突入した。3人の男は現場から逃げようともしていなかった」と指摘した。
現場にいたロイターの記者は、銃声は当時聞こえなかったとしている。
中国外務省の華春瑩報道官は、車両突入・炎上をテロ攻撃とみなしているかとの問いにコメントせず、調査中とするこれまでの発言を繰り返した。
*内容を追加して再送します。

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