廃炉の米サンオノフレ原発運営会社、三菱重工に賠償要求

廃炉の米サンオノフレ原発運営会社、三菱重工に賠償要求
7月18日、原子炉の廃炉が決まった米カリフォルニア州サンオノフレ原子力発電所の運営会社であるサザン・カリフォルニア・エジソンは、蒸気発生器を製造した三菱重工業が適正な設計をせず、迅速に修繕もしないことで契約に違反したとして、損害の責任を取るよう求める内容の通知を行ったと明らかにした。同原発で昨年11月撮影(2013年 ロイター/Mike Blake)
[18日 ロイター] - 原子炉の廃炉が決まった米カリフォルニア州サンオノフレ原子力発電所の運営会社であるサザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)は、蒸気発生器を製造した三菱重工業<7011.T>が適正な設計をせず、迅速に修繕もしないことで契約に違反したとして、損害の責任を取るよう求める内容の通知を18日に行ったことを明らかにした。
同原発では、三菱重工製の蒸気発生器で配管が破損し、微量の放射性物質が漏れ出したことを受け、2012年1月初めから原子炉の運転を停止。SCEは6月初めに廃炉とすることを発表していた。
SCEは、三菱重工がテストを適正に行わず、配管の破損を回避するような構造を設計しなかったとしている。
仲介者を交えた法的な手続きに入る前に、三菱重工がSCE側の主張に回答するまでの期間は90日。
SCEの広報担当者は「三菱重工側が、欠陥のある蒸気発生器や、関係各所に及ぼした甚大な損害に対する責任を取ることを求めている」としている。
一方、三菱重工の広報担当者はこれらの主張に対する対応を検討しているとコメントした。
SCEは米電力会社エジソン・インターナショナルの傘下にある。

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