東電株主総会、原発廃止の株主提案を否決

東電株主総会、原発廃止の株主提案を否決
6月26日、東京電力は都内で株主総会を開き、福島第2原発と柏崎刈羽原発の廃止を求めた株主提案を否決した。昨年7月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 26日 ロイター] - 東京電力<9501.T>は26日午前10時から都内で株主総会を開き、福島第2原発と柏崎刈羽原発を廃止する定款変更を求めた株主提案を反対多数で否決した。
下河辺和彦会長や広瀬直己社長ら11人の取締役を選任する会社提案の議案が可決され、総会は3時間41分で終了した。
広瀬社長は「原発をゼロにする選択肢はないのか」と質問した株主に対して、「大変難しい問題だが、エネルギー政策の中にある原子力政策の下で開発を50年以上前から進めて今日に至っている。資源のない日本で総合的に判断していかないといけない」と語り、原発を継続する方針に理解を求めた。
原発廃止について経営側は「業務執行に関する事項で、定款で定めるのは適当ではない」との反対理由を示した。同社は福島第2原発について「今後の扱いは未定。国のエネルギー政策動向や地域の皆さんの意見などを踏まえ検討する」としている。柏崎刈羽原発については「電力の安定供給を確保する上で重要な電源。安全性向上策を確実に実施し、地域や広く社会に説明し、理解を得るよう努める」とした。
(浜田健太郎;編集 山川薫)
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