米アップル、過去半年で米当局から最大5000件の情報提供要求

米アップル、過去半年で米当局から最大5000件の情報提供要求
6月17日、米アップルは、過去6カ月間に犯罪捜査や国家安全保障問題に関連し、米当局から4000─5000件の情報提供を求められたと発表した。写真は4月、ニューヨークで撮影(2013年 ロイター/Mike Segar)
[17日 ロイター] - 米アップルは17日、過去6カ月間に犯罪捜査や国家安全保障問題に関連し、米当局から4000─5000件の情報提供を求められたと発表した。
米当局との合意を受け、マイクロソフトとフェイスブックも先週、同様の情報要求件数を開示した。
アップルは「われわれは、国家安全保障に関連して何件の情報提供を求められたのか、そしてそれらをどのように扱ったのかをめぐり、米政府に公表許可を求めていた。われわれはそのデータの一部を共有する許可を得た」と明らかにした。
ウェブサイトに掲載された声明によると、アップルが情報提供を求められたのは2012年12月1日から13年5月31日まで。連邦、州、地方の当局から寄せられたそれらの要求の中には、9000─1万のアカウントもしくはデバイスが特定されていた。
多かったのは強盗やそのほかの犯罪に関する警察当局からの要求だったという。
アップルは「弊社は常に、顧客の個人情報保護を優先しており、そもそも顧客に関する膨大な個人情報の詳細を集めたり、保持したりはしていない」と表明した。
「iMessage」や「FaceTime」を通じたやり取りは「エンド・ツー・エンドの暗号化で保護されているため、送信者と受信者以外は見ることも読むこともできない。アップルはそのデータを解読できない」と指摘した。

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