中国で相次ぐ工場建設反対デモ、環境汚染への不満が増幅

中国で相次ぐ工場建設反対デモ、環境汚染への不満が増幅
5月11日、中国上海市の松江区で、電池工場の建設計画に反対する市民ら約1000人がデモ行進を行った。同国では工場建設をめぐる抗議デモが相次いでおり、環境汚染に対する市民の不満が増幅している(2013年 ロイター/Aly Song)
[上海 11日 ロイター] 中国上海市の松江区で11日、電池工場の建設計画に反対する市民ら約1000人がデモ行進を行った。同国では工場建設をめぐる抗議デモが相次いでおり、環境汚染に対する市民の不満が増幅している。
松江区では警官隊が見守る中、デモ参加者が「ここに工場は要らない。われわれは松江を愛している」などと書かれた横断幕を掲げ行進。市民らは中国企業が建設を予定している工場から流れ出る廃水や、排ガスによって環境が汚染されるとの懸念を示している。
この電池工場建設に反対する大規模なデモは過去数週間で3度目。住民の反発に対し、松江区当局は、建設予定の工場は安全だと主張している。
一方、同国南西部の雲南省昆明市でも今月4日、石油化学工場の建設計画に抗議するデモがあり、数百人が参加した。新華社によると、同市の李文栄市長は10日、市民の反対が多ければ計画を中止する方針を表明した。

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