キプロス、2015年にプラス成長回復の見通し=ECB専務理事

キプロス、2015年にプラス成長回復の見通し=ECB専務理事
5月8日、ECBのアスムセン専務理事は、ECBと欧州委員会はキプロスの経済が銀行セクターの圧縮によって2015年にプラス成長を回復すると予想していることを明らかにした。写真は2月、ベルリンで撮影(2013年 ロイター/Pawel Kopczynski)
[ブリュッセル 8日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は8日、ECBと欧州委員会はキプロスの経済が銀行セクターの圧縮によって2015年にプラス成長を回復すると予想していることを明らかにした。
アスムセン専務理事は欧州議会の経済金融委員会で、キプロスの経済活動は今年と来年に大きく縮小すると見られるが、再来年には改善するだろうと指摘した。
「これは欧州委員会とECBの統一された見解だが、キプロスの銀行セクターが小さくなり底力をつけることで経済成長を押し上げるという前提の下、キプロス経済が2015年に回復すると予想している」と語った。
しかし、同専務理事は、短中期のマクロ的リスクは下方向であることは非常に明らかだとも述べた。
欧州の銀行同盟構想についてアスムセン専務理事は、「キプロスの例が銀行同盟をなるべく迅速に設立することの重要性について有益な注意喚起となっている。設立して初めて、政府・銀行間の負の作用を断ち切ることができる」と指摘した。

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