バングラデシュの建物崩落で70人以上死亡、当局の警告無視か

バングラデシュの建物崩落で70人以上死亡、当局の警告無視か
4月24日、バングラデシュの首都ダッカ近郊で8階建ての建物が崩落し、当局者によると70人以上が死亡(2013年 ロイター/Andrew Biraj)
[ダッカ 24日 ロイター] バングラデシュの首都ダッカ近郊で24日、ショッピングセンターと縫製工場が入る8階建ての建物が崩落した。当局者によると、この事故で少なくとも76人が死亡し、数百人が負傷した。
現場には消防と軍が出動し、がれきの下敷きになった人の救出活動を続けている。消防関係者によると、建物が崩落した時、中には約2000人がいたとみられている。
事故発生時に工場がある3階にいたという従業員は「突然、耳が聞こえなくなるほど大きな音がした。何が起きたのか分からずその場から逃げだすと、頭に何かが落ちてきた」と話した。
事故前日、この建物に亀裂が見つかったため、当局は工場の所有者に対し従業員を中に入れないよう警告していた。地元警察は所有者がこの警告を無視して操業したとみて調べている。
バングラデシュではこの数年、衣料産業が活況を呈する一方、工場火災など事故が相次いでいる。昨年11月にはダッカ近郊の縫製工場で火災が発生し、112人が死亡した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab