日銀総裁人事、首相帰国後の月内に合意取り付けへ調整=再生相

日銀総裁人事、首相帰国後の月内に合意取り付けへ調整=再生相
2月19日、甘利経済再生担当相は日銀総裁人事について「安倍首相が(訪米から)帰国した後、月内に合意を取り付けるための地ならしを始める」方針を明らかにした。写真は日銀本店。14日撮影(2013年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 19日 ロイター] 甘利明経済再生担当相は19日朝の閣議後会見で、日銀総裁人事について「安倍晋三首相が(訪米から)帰国した後、月内に合意を取り付けるための地ならしを始める」方針を明らかにした。
再生相は候補の提示が「(国会の)ルールでは、任期(終了の)10日前まで」だとしたうえで「その前に野党、与党、公明党も含め、野党各党の合意を取り付ける(ための)事前相談、根回しのような時間が必要」とも述べた。事前の調整は「国会慣例からいけば、(野党)第一党から相談する」と、民主党から行う考えも示した。
事前報道ルールに関しては「適材適所ということに対し、ルールが阻害要因になっていないかを与野党で詰めてもらい、より適切なルールになるよう、各党で知恵を出してほしい」とした。
<外債購入めぐる首相発言は一般論>
安倍首相が18日午前の参議院予算委員会で、金融緩和の手段として「外債を買うという考え方もある」と述べたことに再生相は「選択肢は各国とも幅広くいろいろ持っているとの一般論として言ったと思う」と説明。「各国政府が本来持っている手段を適宜適切に、誤解を与えないように、場面場面で使っていくと、オプションとしてはどこの国も持っていると理解している」と述べた。
(ロイターニュース 基太村真司;編集 内田慎一)

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