中国のレアアース輸出規制、WTOが違反認定

中国のレアアース輸出規制、WTOが違反認定
3月26日、中国のレアアース輸出規制をめぐる通商紛争で、米USTRは、WTOの紛争処理小委員会が中国敗訴の判断を下したと明らかにした。写真は江西省のレアアース鉱山で2012年3月撮影(2014年 ロイター)
[ジュネーブ/ワシントン 26日 ロイター] -中国のレアアース(希土類)輸出規制をめぐる通商紛争で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は26日、中国敗訴の判断を下した。
輸出税や輸出枠設定などを通じた中国のレアアース輸出規制をめぐっては、中国が国内の主要ハイテク産業を不当に優遇しているとして、米国、欧州、日本がWTOに提訴していた。
米通商代表部(USTR)の声明によると、レアアース、タングステン、モリブデンの3品目について、中国の輸出規制は協定違反と認定された。
欧州委のデフフト委員(通商担当)は「今回の決定は、いかなる国も他のWTO加盟国を犠牲として世界市場の原材料をため込むことはできないことを示すもの」と述べた。
これに対し、 中国商務省は声明で「当該規制措置がWTOの推進する持続的開発目標と完全に合致するものと確信している」とし、当局としてWTOの報告を現在精査中とした。
*内容を追加して再送します。

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