円が対ドルで一時98円台に上昇、黒田日銀総裁発言で

円が対ドルで一時98円台に上昇、黒田日銀総裁発言で
4月10日、外為市場で、円が対ドルで一時98円台に上昇。写真は1万円札を数える女性。都内で2月撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)
[ロンドン 10日 ロイター] 10日の外為市場で、円が対ドルで一時98円台に上昇。黒田日銀総裁が「2年を念頭に2%の物価目標を達成するため、必要な措置はすべて講じた」と発言したことが材料視されている。
ドル/円は一時98.95円に下落。EBSによると、ユーロ/円も129.605円に値下がりした。
黒田総裁は10日、ロイターなどとのインタビューに応じ、4日に打ち出した大規模な「量的・質的金融緩和」政策への市場反応は「基本的にポジティブ」との見方を示し、長期金利が乱高下していることについては「新しい均衡点を模索していく動き」と語った。為替市場で円安が加速しているが、為替政策の権限と責任は政府にあるとし、為替相場の動向によって「金融政策を変えることはない」と明言した。

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