対ロ制裁から天然ガス技術除外、「EUのエネルギー安全保障必要」

対ロ制裁から天然ガス技術除外、「EUのエネルギー安全保障必要」
 7月25日、関係筋によると、EUは対ロ制裁から天然ガス技術を除外する意向だ。写真はワルシャワ郊外のガス関連施設で2010年10月撮影(2014年 ロイター/Kacper Pempel)
[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、対ロシア追加制裁の対象から天然ガスに関する技術を除外する意向であることが25日、関係筋の話で明らかになった。
制裁措置には原油産業に関する技術は含まれる見通し。
複数の外交筋によると、ファンロンパイEU大統領は「主要原則に関する暫定的な合意」と題された加盟各国首脳に宛てた書簡で、「EUのエネルギー安全保障を保全する必要がある」とし、重要技術をめぐる制限は原油部門のみを対象とし、天然ガス部門は除外するとの考えが台頭していることを伝えた。
EUの制裁に対する姿勢が弱まっていることの背景には、なおぜい弱なEU経済を損なわずに効果的な対ロシア制裁で合意することの難しさがあると見られている。

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