中国レノボのIBM事業買収審査が難航、安全保障に懸念=報道

中国レノボのIBM事業買収審査が難航、安全保障に懸念=報道
6月25日、中国レノボ・グループによる米IBMの低価格サーバー事業買収に関する対米投資審査手続きが、安全保障上の問題から難航していると、ウォールストリート・ジャーナルが報じた。上海で1月撮影(2014年 ロイター/Aly Song)
[25日 ロイター] - 中国のパソコン(PC)大手レノボ・グループ(聯想集団)<0992.HK>による米IBMの低価格サーバー事業買収に関する対米投資審査手続きが、安全保障上の問題から難航している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として報じた。
米国防総省のネットワークやデータセンターの管理にはIBMのx86サーバーが使用されている。記事によると審査を担当する米外国投資委員会(CFIUS)は、これらのサーバーが中国のスパイからリモートアクセスされたり、ウイルスに感染させられることを懸念しているという。
またCFIUSは、売却されたサーバーがほかのコンピューターと連結され、処理能力の高いサーバーとして使用されることも不安視しているもようだ。
報道では、IBMは事業売却後もレノボの代理で「長期間」メンテナンスを担当する意向だという。

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