肛門を8回検査された米男性、公民権侵害で警察を提訴

[サンタフェ(米ニューメキシコ州) 6日 ロイター] -米ニューメキシコ州で運転中に停止を求められた男性が、繰り返し肛門の検査を受けて公民権を侵害されたとして、警察などを相手取り同州連邦地裁に提訴した。男性の弁護士が6日、明らかにした。
訴状によると今年1月、デイビッド・エッカートさん(54)が同州デミングにあるスーパーの駐車場から出ようとしたところ、一時停止を怠ったとして警察官に停止を求められた。その際、警察犬が運転席のシートに反応したことや、エッカートさんの振る舞いから肛門に薬物を隠しているとの疑いを持ち、捜索令状を取った。
その後、エッカートさんは医療機関に連れていかれ、そこで浣腸を3回、X線撮影を2回受けたほか、大腸内視鏡検査など合計8回にわたり肛門を調べられたという。
結局、薬物は検出されなかった上、エッカートさんは医療機関での検査費用を請求されたという。
デミング警察の本部長は地元テレビに対し、警察はあらゆる面で法令を順守しているとコメントした。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab