コンピューターマウスの発明者、D・エンゲルバート氏が死去

コンピューターマウスの発明者、D・エンゲルバート氏が死去
7月3日、コンピューターマウスなどの発明で知られるダグラス・エンゲルバート氏が死去した。88歳だった。写真は2012年4月、キエフで撮影(2013年 ロイター/Gleb Garanich)
[サンフランシスコ 3日 ロイター] - コンピューターマウスなどの発明で知られる米国の発明家ダグラス・エンゲルバート氏が3日に死去した。88歳だった。長女によると死因は腎不全だという。
スタンフォード研究所(SRI)のコンピューター科学者だったエンゲルバート氏は1968年、サンフランシスコでコンピューター技師ら約1000人を前にした実演(デモ)で初めてマウスを披露。また、ビデオ会議の技術や、後のウェブ構造の基礎となるテキストリンクのアイデアも発表した。
画期的なアイデアが数多く発表されたこのプレゼンテーションは、その後「全てのデモの母」と呼ばれた。
エンゲルバート氏が発明したマウスの特許はその後、米アップルに売却された。同社の故スティーブ・ジョブズ氏や米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏などの起業家らがエンゲルバート氏の初期のアイデアを利用して名声をつかむ一方で、同氏の名は世間から忘れられていった。

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