不動産王トランプ氏、「私はオランウータンの息子じゃない」

不動産王トランプ氏、「私はオランウータンの息子じゃない」
2月11日、米不動産王ドナルド・トランプ氏が、「自分はオランウータンの息子ではない」として、人気テレビ司会者のビル・マー氏を相手取って訴訟を起こしたことが分かった。ラスベガスで昨年12月撮影(2013年 ロイター/Steve Marcus)
[ニューヨーク 11日 ロイター] 米不動産王ドナルド・トランプ氏が、「自分はオランウータンの息子ではない」として人気テレビ司会者のビル・マー氏を相手取って訴訟を起こしている。
事の発端は、マー氏が先月に出演したテレビ番組内で、トランプ氏の髪の色はオランウータンの毛の色のようだとからかい、トランプ氏の父親がオランウータンではないことを証明したら慈善団体に500万ドル寄付すると口にしたこと。トランプ氏は昨年の米大統領選中、オバマ大統領がパスポート申請などの記録を公開すれば、慈善団体に500万ドル寄付すると述べて物議を醸していた。
トランプ氏の担当弁護士は先月、マー氏に書簡を通じて「ここに添付したトランプ氏の出生証明書は、彼がフレッド・トランプ氏の息子であり、オランウータンの息子ではないことを示している」と連絡。これに対するマー氏側からの回答がなかったため、先週になってロサンゼルス郡地裁に提訴し、約束通り慈善団体に500万ドル寄付するよう求めている。
しかし、法律問題の専門家らは、マー氏の申し出は明らかにパロディーであり、トランプ氏が勝訴できる見込みは低いとみている。

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