欧州でハイパワー掃除機の購買ラッシュ、新たな省エネ規則導入で

欧州でハイパワー掃除機の購買ラッシュ、新たな省エネ規則導入で
9月2日、EUは二酸化炭素排出削減対策としてハイパワー掃除機の製造・販売を9月から禁止したが、規制導入直前の各国では購入客が店舗に殺到した。写真はスペインのセビリアで掃除機を引っ張る女性。昨年9月撮影(2014年 ロイター/Marcelo del Pozo)
[2日 ロイター] - 欧州連合(EU)は二酸化炭素排出量の削減対策としてハイパワー掃除機の製造・販売を9月から禁止したが、規制導入直前の各国ではハイパワー掃除機を買い求める最後のチャンスと多くの購入客が店舗に殺到した。
新たな規則は、製造業者や輸入業者に消費電力が1600ワット以上の掃除機の販売を禁止。さらに、2017年9月以降は消費電力の上限が900ワットに制限される。
ある消費者は、この規則について「まるで掃除機を非常に長い時間使うことを念頭に置いているようだ。一度に使用する時間は1、2時間程度なのに」と首をかしげた。
独メーカーのセボは規制を前に掃除機の売り上げが100%増になったとしている。また、英国の小売店の中には現行モデルの一掃セールを行ったところもあり、売り上げが50%伸びた店もあるという。

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