拳突き合わす「グータッチ」、バクテリア拡散が握手の1割=研究

拳突き合わす「グータッチ」、バクテリア拡散が握手の1割=研究
 7月28日、英国の大学が、握手の代わりに握り拳を突き合わせる挨拶を行うと、バクテリアや疾病の拡大が90%軽減できるとの研究結果を発表。写真はその挨拶を行うオバマ米大統領。2012年10月撮影(2014年 ロイター/Jason Reed)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 英国の大学が、握手の代わりに握り拳を突き合わせる挨拶を行うと、バクテリアや疾病の拡大が90%軽減できるとの研究結果を発表した。米感染症関連雑誌に掲載された。
研究の共同製作に関わった生物学者は声明で「人々は握手による健康への影響についてほとんど考えていない。拳を突き合わせる挨拶が一般に普及すれば、感染症の拡散を大幅に軽減できる」と述べた。
拳を使った挨拶は、よりくだけた挨拶の方法で、オバマ米大統領やダライ・ラマ14世も積極的に行っているという。
実験では、病原性のないバクテリアが付着したフィルムで覆われた手袋をはめた被験者に互いに握手やハイタッチ、拳の突き合わせを行ってもらい、バクテリアの移動を計測した。
ハイタッチによるバクテリア拡散は、握手の半分程度だった。握手による拡散は、接触面積が大きいため最も多かったが、握る力や握手を交わす時間にも左右されたという。

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