犬にも「嫉妬」の感情、飼い主と遊ぶおもちゃ犬に=米研究

犬にも「嫉妬」の感情、飼い主と遊ぶおもちゃ犬に=米研究
 7月23日、犬にも嫉妬の感情があるとする研究結果が米国で発表された。写真はスペインのパンプローナで8日撮影(2014年 ロイター/Vincent West)
[23日 ロイター] - 人間の最良の友といわれる犬には嫉妬の感情があるとする研究結果が23日、米国で発表された。米科学誌プロスワンに掲載された同研究によると、犬は基本的な嫉妬感情を持つことができるという。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の心理学者で同研究の著者クリスティーン・ハリス氏は、犬の嫉妬に関する初の実験とされる同研究によって、複雑な嫉妬感情が人間特有のものだという見方が見直される可能性があると指摘している。
実験では36匹の小型犬の飼い主に、1)動くおもちゃの犬と遊ぶ、2)ハロウィーン用のカボチャのバケツで遊ぶ、3)子ども向け絵本を音読するという3つの動作を、飼い犬を無視しながら行うよう指示。犬の反応を観察した。
その結果、おもちゃの犬と遊んでいるときに飼い主を押したり、飼い主に触れる犬が約8割と、バケツの実験のほぼ2倍、児童書の実験の約4倍だった。
また、25%の犬はおもちゃの犬に噛みついたという。
ハリス氏は「犬の主観的体験について語ることは実際できないが、彼らは大切な社会的関係を守ろうとしているように見える」と話した。

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