東芝 、テレビ・PCで14年度までに300億円固定費削減 

[東京 26日 ロイター] - 東芝 は26日、不振のテレビ・パソコン(PC)事業で2013年度に12年度比で約100億円、14年度に約200億円と計300億円の固定費を圧縮すると発表した。両事業で今年度中にプラットフォーム数や機種数を削減。両事業の従業員の約2割に当たる約400人を今年度中に注力分野の社会インフラ事業などへ配置転換する。
東芝のテレビ事業は2013年3月期に2年連続の赤字を計上。スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)やタブレット端末の台頭で、パソコンも需要が減少するなど競争環境が一段と厳しさを増している。テレビは機種数を12年度の115から13年度は67機種に減らし、海外の生産委託先も従来の3分の1に絞り込む。パソコンもプラットフォーム数を20から15に減らし、生産から流通までの業務改善で費用削減を進める。両事業で企業向けの販売を強化、12年度に約3割だった新興国市場の売り上げ比率も13年度に4割に引き上げる。
同社はテレビ、パソコンを含むデジタルプロダクツ事業で13年度下期の黒字化を目指しており、昨年も開発拠点の集約などを実施。今年度も生産や販売体制の見直しを検討するなど引き続き構造改革を進める。

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