西側諸国、イスラム国との戦いでシリア政権と連携すべき=ロ外相

[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は25日、西側諸国やアラブ諸国に対し、シリアのイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」との戦いに向け、同国のアサド大統領と連携していくよう促した。
ラブロフ外相はまた、旧ソ連のアフガニスタン侵攻を受け、米国がイスラム主義勢力を支援したことによって1980年代に結成されたアルカイダに触れ、米国はイスラム国について同じ過ちを繰り返していると述べた。
同外相は、シリアやイラクでイスラム国が拡大していることに言及し、「西側諸国は、テロリズムの脅威が急速に拡大していることをすでに実感しているだろう」と指摘。
アサド大統領に対する反感から、状況の悪化を招きかねないシリア政権の交代を望むのか、共通の脅威と戦うために結束するという実用主義的な方策を模索するのか、「近いうちにより重要なことを選択する必要が出てくるだろう」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab