英RBS 、為替取引慣行について内部調査実施

[ロンドン 30日 ロイター] - 外国為替相場の操作疑惑をめぐり各国当局が調査に乗り出すなか、英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) は30日、為替取引慣行について内部調査を実施していると顧客に伝えたことを明らかにした。
米欧アジアの監督当局は、為替相場の基準となる指標レートが操作された疑いについて調査に乗り出している。
RBSは30日、レートが設定される直前数分間の取引慣行について調査を行っているとする電子メールを前週顧客に送ったことを確認した。そのうえで「指標(レートの)サービスをめぐる手続きについては現在検討中で、電子メールは最終的な方針を反映するものではない。顧客にもこの点を明確にしている」と説明した。
これより先、ブルームバーグ通信は、顧客の為替注文に関する情報を他行のトレーダーと共有することも、そうした情報を自行の利益のために利用することもないとする電子メールをRBSが顧客に送ったと報じていた。
また事情に詳しい関係筋は今月ロイターに対し、RBSは元為替トレーダーが他行のトレーダーに送ったインスタントメッセージを英金融監督当局に提出した銀行の一つだと明らかにしている。
為替相場操作疑惑をめぐっては、バークレイズ やUBS 、ドイツ銀行 が当局の調査に協力していることを明らかにしている。
LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)不正操作をめぐる当局との和解の一環として、バークレイズやUBS 、RBS、ラボバンク は米司法省が要請する全ての情報を提供することに合意しており、米当局はこうした情報を基に為替指標をめぐる調査を進めている。
為替市場ではドイツ銀行とシティグループ 、UBS、バークレイズの4行が合わせて5割以上の世界シェアを握る主要プレーヤーとなっている。
為替取引慣行のレビューを行っているかについて、UBSとバークレイズ、ドイツ銀行はコメントを差し控えた。シティのコメントは現段階で得られていない。

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