NYT買収試みた中国人富豪、ホームレス数百人を高級ランチに招待

NYT買収試みた中国人富豪、ホームレス数百人を高級ランチに招待
6月25日、米紙ニューヨーク・タイムズの買収に意欲を示していた中国の富豪、陳光標氏が、ニューヨーク市の高級レストランでホームレス数百人にランチを振る舞った。写真は食事するホームレスら(2014年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 今年初めに米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の買収に意欲を示していた中国の富豪、陳光標氏(46)は25日、ニューヨーク市セントラルパークにある高級レストランでホームレス数百人にランチを振る舞った。
陳氏は先週、貧困に苦しむ米国人をランチに招待するとして新聞に広告を掲載。映画やテレビドラマなどにも登場する一流レストラン「ローブ・ボートハウス」にはニューヨークのホームレス数百人が集まり、ステーキなどを楽しんだ。
陳氏は、1985年にヒットしたチャリティーソング「ウィー・アー・ザ・ワールド」を熱唱。また、集まった人たちに1人当たり300ドル(約3万円)を提供すると発表し、拍手喝采を浴びた。
このイベントをホームレスの保護施設で知り参加したという男性(38)は、ランチを楽しんだとした上で「彼(陳氏)には何か動機があると思う」と語った。
リサイクルビジネスで財を築いた陳氏は、今年に入りNYTを買収しようと試みたが実現しなかった。

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