中国国有の遠洋海運集団、南シナ海へのクルーズ船運航を開始へ

中国国有の遠洋海運集団、南シナ海へのクルーズ船運航を開始へ
 6月21日、中国の国営英字紙チャイナ・デーリーは、国有の海運大手、中国遠洋海運集団(COSCOCS)が、来月に南シナ海にクルーズ船を運航する計画だと伝えた。写真は同社コンテナー。上海の港湾で2月撮影(2016年 ロイター/Aly Song)
[上海 21日 ロイター] - 中国の国営英字紙チャイナ・デーリーは21日、国有の海運大手、中国遠洋海運集団(COSCOCS)が、来月に南シナ海にクルーズ船を運航する計画だと伝えた。
同紙によると、中国遠洋海運集団の許立榮・董事長は週末に開催された会合で、観光業、ロジスティクス、インフラ施設の開発を通じて経済を刺激することは適切だ、との考えを示した。
当初のルートは海南省三亜から南シナ海のパラセル(西沙)諸島を結ぶ。その後、南シナ海の他のエリアや台湾海峡にも拡大し、国際ルートも計画しているという。
パラセル諸島をめぐっては、ベトナムと台湾も領有権を主張している。
同社はロイターに送った声明で、南シナ海での観光サービス開発は中国の新経済圏構想「一帯一路」の一環で、国有企業の責任だと指摘した。
海南海峡航運は2013年にパラセル諸島へのクルーズを最初に開始した。

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