オリンパスが医療事業に経営資源集中、5年後EPS倍増へ

オリンパスが医療事業に経営資源集中、5年後EPS倍増へ
 3月30日、オリンパスは、2021年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を策定したと発表した。写真は都内同本社で2012年6月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 30日 ロイター] - オリンパス<7733.T>は30日、2021年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を策定したと発表した。成長が期待できる医療事業に経営資源を重点投入することで、最終年度に連結売上高1兆1000億円(16年3月期予想8160億円)、連結営業利益1700億円(同1000億円)を目指す。
自己資本利益率(ROE)15%を維持し、1株当たり当期純利益(EPS)は16年3月期予想の163円から320円へと倍増させる。
笹宏行社長は都内で開いた説明会で「経営再建からギアをシフトアップし、将来の持続的な発展、成長に向けステージを切り替えていく」と述べ、医療分野で世界トップレベルの企業になるとの決意を示した。
医療事業の売上高は9000億円を計画。16年3月期予想の6150億円から年8%の成長を実現することで、売上高に占める比率を75%から81%に引き上げる。
笹社長は数値目標について「コミットメントだ」と説明した上で、「目標値はそう簡単に降ろすようなことはしない」と強調した。
*内容を追加しました。

志田義寧 編集:山川薫

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